論説・コラム

回転窓/統一土曜閉所運動に期待 [2018年4月9日1面]

 新年度が始まり1週間。新社会人は研修をはじめ、学生の頃とまったく違う日常を過ごしているだろう。知らないことにとまどい、覚えることが多く、新鮮な毎日を楽しむ余裕がないかもしれない▼「『よく頑張ったな。この喜びを忘れるな』と上司が言ってくれたのを鮮明に覚えている」。ある研修会で講師を務めた元ゼネコン支店長が、そうアドバイスしていた。初めは誰もが新人。多くの先輩が温かく見守ってくれていることを忘れずに...続きを読む

回転窓/匠の技に期待 [2018年4月6日1面]

 2020年東京五輪のメインスタジアムとなる新国立競技場の建設現場で、そのデザインを特徴付ける木架構の作業が始まった▼オール日本を象徴する施設とするため外周のひさしや軒、屋根の部分に47都道府県産の木材を使い、神宮外苑の森に溶け込んだ「木と緑のスタンド」を表現する▼設計した建築家の隈研吾氏は「日本の伝統の建築を現代的な形で表現した」と話す。環境共生、景観配慮という理念を意匠に織り込むこだわりは、日...続きを読む

シリーズ・国のかたちを考える2018/漫画家・羽賀翔一氏 [2018年4月5日1面]

 ◇繊細な意識と仕事の積み重ね
 『漫画 君たちはどう生きるか』は、小説の概要をつかむ目的で漫画にするコミカライズではなく、漫画として独立した面白さのある作品にしようと取り組んだ。でもこれまで原作がある漫画を描いたことはなく、吉野源三郎氏の名著をどれくらい変えて、また変えないのか。そのバランスを見極めるのが難しかった。
 これほど多くの方々に読んでもらえる作品になるとは思っていなかった。中でも...続きを読む

回転窓/クールジャパンの秘策 [2018年4月5日1面]

 信仰や伝承などによって日常の空間とは異なる雰囲気を持つ聖地。自由に出入りできない禁忌の場所がゆえに、人々はその神秘性に引き寄せられる▼多くの人たちに訪れたいと思わせる場所は、宗教的な聖地に限らない。高校球児にとって甲子園はまさに聖地。誰もが簡単には到達できない憧れの場所だからこそ、行ってみたいという思いは膨らむ▼観光施策の一環で、アニメツーリズム協会(富野由悠季会長)が昨夏に「訪れてみたい日本の...続きを読む

回転窓/引き算の視点も大切に [2018年4月4日1面]

 生産性は低いが、それだけ伸びしろが大きい-。建設産業の生産性を巡る議論で指摘されることだが、日本の旅館業(宿泊業)も同様の状況にあるようだ▼旅館業の大半は中小企業が占める。このためか、勘と経験に頼る経営が少なくなく、生産性は欧米と比べて2分の1にとどまっている。先日、日本生産性本部が開いた第2回生産性シンポジウムのパネルディスカッションで、日本旅館協会の針谷了会長がそうした現況も紹介しながらサー...続きを読む

回転窓/喫煙のルール [2018年4月3日1面]

 4月から電気・ガスの料金やビール、牛丼などの価格が値上がりした。有期雇用者が無期雇用への転換を求めることができる「無期転換ルール」が始まるなど、法制度の改正もあった▼制度変更の中におやと思うものがあった。奈良県生駒市が職員や来庁者に、喫煙後45分間はエレベーターの利用を禁止する受動喫煙対策を打ち出したというのがそれ▼受動喫煙の影響を調べた研究結果では有害性を指摘するものが多い。何にも増して非喫煙...続きを読む

回転窓/未来を先取りする地図 [2018年4月2日1面]

 開通したばかりの道路を走るのは楽しい。真新しい舗装と景色に気分も高揚する。東京オリンピック・パラリンピック開催を2年後に控え、道路交通ネットワークの整備も加速。新設道路を走る機会も増えてきた▼地図データの更新をしばらく怠ると、カーナビの画面上は道なき道を走行する事態となるが、そんな時ほどインフラ整備が着実に進展していることを実感する▼国土交通省が16年度から取り組んでいる「インフラみらいMAPプ...続きを読む

回転窓/国会前の最先端技術 [2018年3月30日1面]

 日本の最先端技術を発信する役割も担うことになるのだろう。先日、東京都心部で初めて国会の前庭内に設置された電子基準点「東京千代田」がそれ。日本の標高基準「日本水準原点」の傍らで、その標高も常時監視する▼全国約1300カ所にある電子基準点は衛星システムから信号を受信し、地球上の正確な3次元位置を計測する。地殻変動もモニタリングするのが特徴だ▼全国に電子基準点のネットワークを構築した国土地理院が、土地...続きを読む

回転窓/防災力の積み重ね [2018年3月29日1面]

 東京は今週に入り春らしい陽気が続く。暖かな日差しが降り注ぎ、ちょっと外に出てみようかと思いたくなる気候になった。行楽シーズンの始まりは花見。東京都葛飾区にある新小岩地区の町会では、ボートに乗って川から桜を楽しむそうだ▼ボートを備えているのは防災が目的。ゼロメートル地帯に位置し、河川堤防が決壊してしまうと浸水期間が数週間に及ぶ可能性があり、エンジン付きゴムボートを購入した▼運転に慣れておくため6月...続きを読む

回転窓/江戸の「御船橋」づくり [2018年3月28日1面]

 江戸時代に将軍が日光社参や鷹(たか)狩りへと向かう際、川にいくつもの船を連ねて架けた仮橋は「御船橋」と呼ばれたという。どのような橋であったかが分かる貴重な絵図や史料を、千葉県野田市の上花輪歴史館が展示している▼嘉永2(1849)年、鷹狩りのため江戸川に架けられた御船橋は、長さ約131メートル、幅約5・5メートル。21もの船を並べて固定し、その上に丸太や板、ねこだ(大型のむしろ)、砂などをいく層に...続きを読む

回転窓/かれんな姿が心を奪う [2018年3月27日1面]

 淡いピンクの花弁が一斉に咲き競う姿は春の訪れが実感できる日本の風物詩といえるだろう。わずか2週間ほどで散ってしまうはかなさ、そして風に乗って無数の花びらが舞い散る様子も見る者の心を奪う▼花見の起源は奈良時代といわれる。7世紀後半から8世紀後半にかけて編さんされたといわれる『万葉集』では桜よりも梅を詠んだ歌が多いそうだが、平安時代の10世紀初頭に編まれた『古今和歌集』では桜と梅の数が逆転。春の花と...続きを読む

シリーズ・国のかたちを考える2018/コマツ相談役・坂根正弘氏 [2018年3月27日1面]

 ◇IoTが重層構造を崩す
 各国の実質国内総生産(GDP)を比較すると、日本はバブルが崩壊して以降の25年間で1・26倍、一方ドイツは1・43倍、米国が1・68倍の伸びとなっている。名目GDPで見た場合、日本が1・1倍にとどまっているのに対し、ドイツは2・3倍、米国は3倍と大きな開きがある。実質GDPが国の実力を表すものと言われるが、そうであれば日本の名目GDPは今頃800兆~900兆円になっ...続きを読む

回転窓/いかのおすしをご参考に [2018年3月26日1面]

 「今日も気を付けて」。小学校のセーフティーウォッチャー(登下校の見守り)を務める近所の男性が子供たちに毎朝声を掛けてくれている。別の保護者がいる数百メートル先の横断歩道を渡って姿が見えなくなっても、しばらく立ち続ける姿に地域の善意を感じる▼見守りボランティアと意見交換した千葉市の熊谷俊人市長が、「自分自身で危険を察知することも必要」という意見が印象深いと感想を話していた。物騒な事件が後を絶たず、...続きを読む

回転窓/目標に近づく一歩 [2018年3月23日1面]

 沖縄県糸満市の「なんぶトリムマラソン大会」が多くの市民ランナーに惜しまれつつ、今月18日の第30回大会で歴史に幕を下ろした。地域の一体感づくりに寄与する目的を果たせたことなどが理由だという▼この大会がユニークだったのは、事前に自己申告したタイムと実際に走ったタイムの差が小さい人から表彰されること。障害の有無にかかわらず誰もが参加できた▼スタートから慎重に自分のペースを刻むも、次第に乱れて目標に近...続きを読む

シリーズ・国のかたちを考える2018/ロボットクリエーター・高橋智隆氏 [2018年3月23日1面]

 ◇ロボットが人と情報の接点に
 建設現場にロボットが実装されるようになってきた。人間の感覚はあるスケールを超えると水平や垂直を正しく認識しづらくなるが、ロボットは広い面積を平らに整地したり、正確に測量したりできる。こうした特徴を生かしたロボット活用が土木分野で進んでいるが、いずれは建築分野へと拡大し、やがて一戸建て住宅にも応用されるだろう。
 自宅を建てた経験からも建築分野特有の問題を実感し...続きを読む
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およそ500万人が働く建設業界。それぞれ...続きを読む
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