論説・コラム

回転窓/文化国家の危機 [2015年6月16日1面]

 仏文学者の桑原武夫が1950年に書いた『文学入門』(岩波新書)は版を重ねて86刷。文学入門書の古典といってよいだろう▼この本で桑原は、戦時中「用のないゼイタク品」「柔弱」などと文学が圧迫を受けたことに触れた上で、文化国家になったこれからも状況次第でまた「醜態をくりかえさぬとは、決して保証できない」と警告を発している▼古い本の描写を想起したのは先日読んだ新聞記事がきっかけだ。〈国立大、文系見直しを...続きを読む

英建設業界で働く女性増加/5年後、4人に1人が女性に/ランスタッド英法人 [2015年6月16日12面]

 人材サービス世界大手ランスタッドの英国法人は、同国の建設業界で働く女性の割合が、2015年の20%から20年には26%に伸びるとする調査報告を発表した。報告書は、05~10年は微増にとどまった女性比率が10~15年には急激に高まったことを示し、「業界内の企業文化に良い変化が生まれれば、さらに女性の活躍が増える」と結論付けている。英国の建設業界で働くすべての女性のうち、管理職は05年にはわずか6%...続きを読む

回転窓/問われる技術の応用力 [2015年6月15日1面]

 米国で災害対応ロボットのコンテストが行われた。主催は国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)。東京電力福島第1原発事故を受け、人が入れない過酷な場所でも調査や復旧作業ができるロボット開発につなげる狙いがあるという▼決勝に進んだのは6カ国・地域の23チーム。ロボットを遠隔操作して「バルブを開ける」「ドリルを使って壁を破壊する」「がれきを乗り越える」といった課題に挑み、タイムを競った。ロボットが転...続きを読む

横浜建協/横浜ケンジロー、ゆるキャラぐらんぷり出場/「全力で頑張る」 [2015年6月12日5面]

 横浜建設業協会(横浜建協、土志田領司会長)で「非常勤広報担当」を務める協会のマスコットキャラクター、横浜ケンジローが10日、「ゆるキャラグランプリ2015」(ゆるキャラグランプリ実行委員会主催)への出馬を正式に表明した。10日に開かれた横浜建協広報担当者会議で根本雄一新規事業拡大特別委員会委員長が発表した。ケンジローは「業界PRのために全力で頑張る」と意欲をみせている。ケンジローはこれまでも横浜...続きを読む

回転窓/職人の心温まる物語 [2015年6月12日1面]

 色の魔術師「塗装工」、高層ビルや橋の工事は「鳶(とび)職」の独壇場、建物を強くして人の命を守る「鉄筋工」、小さな力で大きな機械を操る「オペレーター」…▼NPOを主宰する降籏達生さんの編著『建設業で本当にあった心温まる物語III』(ハタ教育出版)には、建設職人の「技」をめぐる65の物語がつづられている▼印象に残ったのは塗装工の物語。片付けや雑用ばかりの入社間もない若者が先輩に言い渡された仕事は、お...続きを読む

回転窓/復興後への説明責任 [2015年6月11日1面]

 劇作家の故井上ひさしさんの代表作の一つ『吉里吉里人』は、東北地方の一地域が日本から独立するという物語である▼卑わいな言葉が乱発される場面も多いが、地方のいら立ちから、独立の具体的手法まで、綿密な設計図の基に描かれている。状況は異なるが、東日本大震災からの復興と、本当の意味での持続的な地域への再生が求められている現在の東北と重なる部分を感じる▼被災3県で、16年度以降の復興財源のあり方に関する意見...続きを読む

プロロジス・モガダムCEO/世界の物流施設開発市場-事業環境は引き続き良好 [2015年6月10日12面]

 物流ネットワークの要となる物流施設開発。世界21カ国で不動産開発事業を展開するプロロジスが3日に大阪市内で開いた事業戦略発表会で、同社会長兼最高経営責任者(CEO)のハミード・モガダム氏が、世界の物流不動産開発の動向を紹介した。今後の市場についてモガダム会長は「開発需要の拡大をけん引する要因は異なるが、日本を含めて欧米などの主要エリアの事業環境は引き続き良好だ」と強調した。同社最大の投資地域であ...続きを読む

回転窓/車には音も必要 [2015年6月10日1面]

 車の運転が好きな人の中には、エンジン音が魅力という人も少なくない。メーカーやエンジンの型式によって音は異なるので、それが車の個性にもなる。シフトチェンジを繰り返しながら加速していく時のエンジン音には、確かに胸を高鳴らせるものがある▼先日、大手電子楽器メーカーのローランドと、京都大学発の電気自動車(EV)ベンチャー・GLMが、EVの運転状況に応じた走行音を発生させるシステムを開発したと発表した。シ...続きを読む

回転窓/目的を見失うと… [2015年6月9日1面]

 3週間前からダイエットを続けている。おにぎりを主食にして野菜をひたすら食べ、間食を絶つというその名も「おにぎりダイエット」。ネットで見かけ、何となく始めてみると、あっという間に5~6キロ減った▼炭水化物のかたまりを食べ続けるという方法の効果に、会社の同僚は疑いのまなざしを向けていた。だが、特に努力もせず、結果的におなかが引っ込んだので成功したといえるのだろう▼ダイエットや節制、トレーニングという...続きを読む

回転窓/おいしい生卵を輸出するには [2015年6月8日1面]

 画家の池田満寿夫は、半熟の目玉焼きをご飯にのせ、ソースを掛けてぐちゃぐちゃに混ぜたものを「コロンブスの卵丼」と名付けて周囲によくふるまったという(『男の手料理』中央公論新社刊)▼鶏卵は日本人にとっては最も身近で手ごろな食材だろう。先日、ある穀物飼料会社の社長と話をしていて驚いたことがある。鶏卵を生で食べるのは日本人ぐらいで、全世界を見渡しても珍しいというのだ▼欧米諸国では日本と同様に殺菌処理がさ...続きを読む

回転窓/優しい街で「おもてなし」 [2015年6月5日1面]

 日本の都市は高齢者や障害者にとって優しい街並みになっているのか。各種施設のユニバーサルデザインを手掛けるコンサルティング会社の社長に聞いてみた▼意外なことに日本は合格点だそうだ。例えば、駅にはエレベーターやエスカレーター、視覚障害者の歩行を助ける点字ブロックが整備され、各分野で必要とされる事業が進んでいるとの意味だ▼ただし、課題や改善点がないわけではない。今は高齢者らが使用できる環境が整ってきた...続きを読む

回転窓/自然への畏怖と共生 [2015年6月4日1面]

 草津よいとこ一度はおいで-。草津節に合わせて着物姿の女性が長い板で湯をかき混ぜる「湯もみ」で有名な群馬県の草津温泉。湯もみショーの会場で知られる観光施設「熱の湯」が建て替えられた▼先月9、10の両日に現地で「湯もみダンス選手権」を初開催。草津町の共同浴場「西の河原露天風呂」も同30日に新装オープンした。新たな観光の目玉に地元の期待も高まる▼世界有数の火山国である日本には、温泉地が全国に点在する。...続きを読む

回転窓/生活に身近な「測量」 [2015年6月3日1面]

 きょう3日は「測量の日」。測量法が制定された1949年6月3日にちなみ、建設省(現国土交通省)が89年に制定40年を記念して定めた日である▼地図に親しみ、測量の意義と重要性への理解を-。こうした意図が「測量の日」には込められている。今年も各地で企画されている関連イベントに多くの人が参加することを期待したい▼日本測量協会発行の月刊『測量』6月号に掲載されている国土地理院・中川俊氏の寄稿「3Dプリン...続きを読む

回転窓/青のおじちゃんの善意 [2015年6月2日1面]

 自宅の近くでガス管の更新工事が始まった。土曜日にも作業が行われているので、「4週4休の工程か」と思いながら眺めていると、3歳の息子が旋回性能が売りの某社製小型ショベルに見とれている▼すると、警備員が気を利かせ、停止していたショベルを動かすようオペレーターに頼んでくれた。歓声を上げる息子を何人もの作業員が手を休めてほほえみながら見守ってくれる風景に温かい気持ちになった▼息子は警備員を「青のおじちゃ...続きを読む

回転窓/祝日のない6月 [2015年6月1日1面]

 きょうから6月。「ついに今年も来てしまったか」「1年のうちで最も不愉快な悪魔のような月だ」。こう指摘したのはテレビアニメ「ドラえもん」ののび太(第1303話「ぐうたら感謝の日」)▼不愉快の理由は、国民の祝日が1日もないこと。放映当時は7、8月にも祝日はなかったが、のび太の理屈は「7月と8月には夏休みがある」。だが、7月に「海の日」ができ、8月には来年から「山の日」が▼山開きと重なる6月も「山の日...続きを読む
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およそ500万人が働く建設業界。それぞれ...続きを読む
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