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清水建設/高層ホテル建設現場にロボット3機種投入/大阪市で18年秋から稼働  [2018年6月12日3面]

溶接ロボット「Robo-Welder」

 清水建設は11日、大阪市淀川区で施工中の高層ホテル建設現場に、作業員の代わりに溶接などを行うロボットを投入すると発表した。今秋から稼働させ、性能や効果などを検証する。作業員と連携しながら資材搬送や鉄骨柱溶接、天井ボード貼りといった作業の一部を担う。雨天でも作業可能な全天候カバーや水平スライドクレーンも併用し、次世代型建築生産システムの構築を目指す。現場での検証結果を踏まえ、同システムを19年から首都圏、20年からは全国で展開する計画だ。
 同社は熟練技能労働者の高齢化などを背景に、現場の省力化や生産性向上を目的とした建設ロボットの開発に力を入れている。現場に投入するのは▽建設資材の搬送用ロボット「Robo-Carrier」(2台)▽溶接ロボットの「Robo-Welder」(3台)▽天井ボードのビス留め作業ロボット「Robo-Buddy」(1台)-の3機種6台。
 Robo-Carrierはレーザースキャナーと2眼カメラを搭載。自ら資材を積み込んで運搬し、仮設エレベーターへの積み込み・受け取りなどを行う。Robo-Welderは鉄骨溶接部位の溝形状をレーザー形状計測で認識。6軸アームを自在に動かしながら溶接する。Robo-Buddyは2本6軸のアームを使って天井ボードのビス留めする。片方のアームで天井ボードを持ち上げ取り付け位置に固定し、もう一方のアームでボードを下地材にビス留めする。
 ロボット3機種を地上30階程度で基準階面積3000平方メートルの現場に導入すると、7~8割の省人化が可能と試算する。工事全体では1・1%の省人化となり今後、導入可能分の拡大に向け研究や実験を進める方針だ。
 同社はロボット3機種とICT(情報通信技術)現場管理などを組み合わせた次世代型建築生産システム「シミズ スマート サイト」を構築している。ロボットは統合管理システムで操作。タブレット端末から送信する作業指示で自律稼働させる。将来的にはロボットやエレベーター8000台を全国100カ所の現場に導入し、統括連携管理する体制の構築を目指す。
 ロボットを投入する高層ホテルはSGリアルティ(京都市南区、金光正太郎社長)が建設中の「(仮称)karaksa hotel Shin-Osaka premier」。規模はS造地下1階地上24階建て延べ約1万8450平方メートル。清水建設の設計・施工で17年6月に着工した。19年8月の完成を予定する。

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