技術・商品

このエントリーをはてなブックマークに追加 文字サイズ 

鹿島ら/掘削工事の安全性向上へ新システム開発/タブレット端末に埋設物表示  [2018年6月12日3面]

システム一式

 鹿島は、ソフトウエア開発を手掛けるウィンクス(鹿児島市、中村正人社長)と共同で、水道管などの地中埋設物を検知するシステムを開発した。施工前に把握した埋設物の位置情報をタブレットの地図に表示し、掘削機械が埋設物に近づくと光と音で作業者に警告。埋設物の破損事故を未然に防ぐとともに工事の手戻りを抑止し、掘削工事を効率化する。
 開発したシステムは、誤差が10センチ程度と高精度なVRS(仮想基準点)方式によるRTK-GNSS測位機能が利用可能なタブレット端末を活用する。重機の運転席に積んだ端末に操縦者と埋設物の位置を詳しく図示する。重機が埋設物に近づくと端末脇の専用機械が音と光で警告し、接触・破損事故を未然に防ぐ。
 スマートフォンなどでGNSS(全球測位衛星測位システム)を利用する場合、測位の誤差は数メートルから数十メートルと誤差が大きく、埋設物検知への適用には精度面で問題があった。従来は作業者が目視で行っていた安全確認作業の手間が大幅に減り、施工の安全性確保や工事の手戻り抑止といった効果が期待できる。
 鹿島は自社施工する青森県つがる市の風力発電施設「ウィンドファームつがる建設工事」の掘削作業にシステムを試験採用。大きなメリットがあることを確認した。送電線を埋設する掘削工事にシステムを活用したところ、9割以上の施工区間で検知機能を発揮。冬の積雪期にもかかわらず安全に掘削を終えられたという。
 今後はシステムの精度をさらに高め採用範囲を拡大。地方都市だけでなく首都圏の土木工事などへの活用も視野に入れる。

この記事へコメント

メールアドレスが公開されることはありません。

建設業で本当にあった59話の心温まる物語
およそ500万人が働く建設業界。それぞれ...続きを読む
作業現場が危ない?!熱中症予防・対策マニュアル
熱中症は、早期の対処で重症化を防げる疾患...続きを読む
中小企業の事業性を向上させる税理士の経営支援
身近な専門家である税理士の支援を受け、中...続きを読む
DVD 道路工事の労働災害・公衆災害
安全教育用DVD「つくる!安全現場の一年...続きを読む
国際標準型アセットマネジメントの方法
インフラ資産のアセットマネジメント全体の...続きを読む