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首都高速会社/部分腐食の補修工法を本格導入/5者共同開発、工期・コスト8割縮減  [2018年6月14日4面]

スポットリフレ工法によるブラスト作業

 首都高速道路会社は、鋼構造物の部分的な腐食を効率的に補修する「スポットリフレ工法」を、道路施設の補修作業に本格導入する。新開発の専用器具を使うことで、高架橋の下面など高所での補修作業が局部的な腐食箇所の素地調整から塗装まで円滑に実施できる。従来の仮設足場を使った補修に比べて「工期、コストともに8割の縮減効果が見込める」(担当者)としている。
 高架橋などの鋼構造物は現場環境によって部分的に腐食が進むケースが見られる。高所作業車などが使えない場合、従来の補修作業では対象面積が小さくても仮設足場を設置するなど、大掛かりな作業が必要だった。初期の部分的な腐食は費用対効果などを踏まえ、未着手なケースもあるという。
 こうした現状を踏まえ、首都高速会社はSplice-lab(福岡市博多区)、極東メタリコン工業(兵庫県宝塚市)、特殊高所技術(京都市南区)、土木研究センターの4者と共同で、部分的腐食を効率的に補修できるスポットリフレ工法を開発した。
 仮設足場を組まず、ロープと専用の装備具を使って高所で補修作業を行う技術を活用することで、コストを大幅に削減。さびた箇所だけの局所的なブラスト(吹き付け)工法を可能とする器具を開発し、飛散防止対策を確実に行いながら高品質な素地調整を可能にした。飛散防止用の箱(小型養生システム)は素材が段ボールで、補修箇所の形状に合わせて自由に加工できる。軽く高所での取り扱いにも適している。
 首都高速会社保全・交通部の永田佳文保全企画課長は「予防保全の観点から、インフラを適切に守りたいという思いで開発に取り組んだ。新工法に対する外部からの反響も多く、幅広く使ってもらいたい」と話している。

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