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東亜建設工業/グラブ浚渫の施工効率向上/バケット角度を任意調整、ラップ削減  [2014年12月4日3面]

パラレット工法の施工イメージ

 東亜建設工業は3日、グラブ浚渫工事の施工効率を向上させる新工法を開発したと発表した。汎用型バケットに爪型ツースと自動信号送受信機(トランスポンダー)を装着する。ツースを地盤に貫入し、これを支点にバケットの向きを回転させることで、バケットが常に掘削対象と垂直方向を保てるようにした。掘削位置を自動で割り付けできるシステムも組み合わせる。従来方式に比べ、1旋回当たりの浚渫回数を減らすことにつながるという。
 開発した「パラレット工法」は、バケットに装備した耐振動型ジャイロセンサー内蔵のトランスポンダを使用することで、バケットの誘導・回転を制御できるのが特徴。掘削箇所の重なる部分(ラップ量)が減り、スピード施工につながる。特別な機構や大掛かりな装置が不要なため、一般的なグラブ浚渫船に適用可能という。
 施工手順は、まずブーム先端に設置したGPS(全地球測位システム)により、目標位置にバケットを誘導し、先端に取り付けた爪型ツースを地盤に貫入させる。浚渫船の位置とブームの起伏角度を基に掘削位置を導き出し、それに従ってバケットの方向を調整。オペレーターが画面で対象を確認しながら所定の角度で掘削する。バケットの容量は通常サイズで、23立方メートルを想定している。浚渫工事の現場に導入して実績を重ね、施工効率の向上に役立てていく。
 港湾で航路や泊地の水深を維持する目的で行われる浚渫工事は、グラブ浚渫船を使うのが一般的。一定範囲を掘削する場合、同一旋回の半径内で掘削位置を移動し、掘り残しを防ぐために掘削位置が重なり合うように施工する。バケットの方向を変えられず放射状の掘削となるため、ラップ量が多くなり作業効率が落ちる課題がある。

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