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高橋裕氏が日本国際賞受賞/国際科学技術財団、4月23日に表彰式  [2015年1月30日1面]

記者会見で受賞の喜びを語る高橋氏=29日午後、都内で

 河川工学が専門の高橋裕東大名誉教授が、国際科学技術財団(矢崎義雄理事長)主催の15年(第31回)日本国際賞を受賞した。業績は「流域管理の革新的概念の創出と水災害軽減への貢献」。堤防やダムなど構造物だけに頼る治水政策を転換し、雨水貯留や浸透技術なども組み合わせたシステムとして流域治水を提唱。海外でも施策が展開され、各国の水害軽減に貢献したと評された。土木分野からの受賞は初めて。
 日本国際賞(JAPAN PRIZE)は、世界の科学技術者の中から、独創的な研究で科学技術の進歩に寄与し、人類の平和と繁栄に著しく貢献した人物と業績を顕彰する。「国際社会への恩返しの意味で日本にノーベル賞並みの世界的な賞を作ってはどうか」との政府の構想に、松下幸之助(同財団初代会長)が寄付で応え、1985年に創設された。14年(第30回)までに13カ国の83人が受賞している。
 高橋氏は「資源、エネルギー、社会基盤」分野で受賞。このほか「医学、薬学」分野で2人の科学技術者が選ばれた。4月21日に東京都文京区の東京大学で記念講演会、23日に東京都千代田区の東京国際フォーラムで授賞式が行われる。
 29日に都内で記者会見した高橋氏は「『流域管理』という抽象的な概念を取り上げていただいたことに大変感謝し、感動もしている。国内外でさまざまな水害調査を重ねた結果、(河川は)上流から中流、下流、河口、沿岸部まで流域全体を一体で考えなくてはいけないという概念にたどり着いた」と自身の研究を振り返り、「工学や技術だけでなく行政も河川を一元的に捉えることで水害を減らすことができる。この概念はアジアモンスーン地帯では普及してきた。今後も世界に普及してほしい」と期待を語った。

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