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関東整備局/八ツ場ダム建設(群馬県長野原町)に本格着手/本体起工式開く  [2015年2月10日5面]

八ツ場ダムの本体起工式

八ツ場ダムの完成イメージ

 八ツ場ダムの本体起工式が7日に群馬県長野原町の長野原総合運動場で開かれ、ダム建設が本格的にスタートした。越智繁雄関東地方整備局長は「ダムができて良かったと思ってもらえるよう、関係都県らと連携し、事業の早期完成に向けて着実に工事を進める」と決意を表明。施工者(清水建設・鉄建・IHIインフラシステムJV)を代表してあいさつした宮本洋一清水建設社長は「身の引き締まる思い。施工各社の総力を結集して最適なダムを完成させる」と応えた。
 八ツ場ダムは、利根川水系吾妻川の中流部に建設する堤高116メートル、堤頂長291メートル、堤体積91万1000立方メートルの重力式コンクリートダム。工事費(落札金額)は342億5000万円。発注者の関東整備局が当初想定していた工期は18年10月1日だが、清水建設JVの技術提案により最大514日間の工期短縮が図られることになる。事業の完成予定は19年度。
 ダムサイトで吾妻川の水を迂回(うかい)させる仮締め切りの工事は1月に完成し、同21日から発破による堤体の基礎掘削工事が進められている。起工式で行われた事業説明で、関東整備局の矢崎剛吉八ツ場ダム工事事務所長は「16年6月には堤体のコンクリート打設を開始できる見通しだ」と今後の工程を明らかにした。宮本社長は「綿密な工程管理の下、工事を進めていく」と述べた。大澤正明群馬県知事は「周辺住民の生活再建事業の早期完成も不可欠。そのためにも事業者は無事故で本体工事を終えてもらいたい」と呼び掛けた。
 完成後のダム湖の総貯水容量は1億0750万立方メートル(有効貯水容量9000万立方メートル)。上田清司埼玉県知事は「1947年に発生したカスリーン台風のような大規模な水害が起きた際、首都圏の守りの要になるのが八ツ場ダムだ」と治水面での有用性を強調。萩原睦男長野原町長は「ダム湖を活用した観光施策も考えていきたい」と期待を寄せた。
 他の関係者からは、ダム周辺を通る国道のバイパスとして計画されている上信自動車道(群馬県渋川市~長野県東御市、総延長約80キロ)の全線開通を求める声も上がった。起工式では関係者らのあいさつの後、鍬入れとくす玉開披を行い、事業化に向けた調査(52年)から60年以上の歳月を経て動きだした歴史的なダム本体工の無事着工を祝った。

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