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戸田建設ら/医療福祉施設向け消臭塗料を開発/ゼオライト使用、長期間効果発揮  [2015年8月19日3面]

実環境に3年暴露した場合の臭気濃度の変化(硫化水素)

 戸田建設は17日、医療・福祉施設向けに新しい消臭塗料を開発したと発表した。物質を吸着しやすい性質を持つゼオライトと銀、銅、亜鉛、二酸化チタンなど金属触媒を組み合わせた有機溶剤を含まない無機質系塗料。臭いの気になるトイレや病室の床などに、一般塗料と同様にローラーで施工する。市販の消臭剤などによる対策に比べ、効果が長続きするのが特徴で、福岡県内の医療施設など5件に適用した。ソリューションツールの一つに加えるとともに、外販も計画している。病院や福祉施設では、治療に使う薬品や医療装置の洗浄剤、排せつ物などに由来する臭いの対策が課題になる。市販の消臭剤や建材による対策が一般的だが、効力が弱かったり、長続きしないなどの難点がある。新塗料「オドキャッチャー」は、雪の聖母会聖マリア病院(福岡県久留米市、井手義雄理事長)、福岡県すこやか健康事業団(福岡市中央区、瓦林達比古理事長)、コーティング剤メーカーのグリーンドゥ(東京都港区、松浦照男社長)と共同で開発した。
 ゼオライトは「沸石」とも呼ばれ、火山岩が凝固してできた鉱物。表面に微細な孔が無数にあり、物質を吸着しやすい。微粉末にしたゼオライトと金属触媒を塗料に配合することで、臭い物質をゼオライトが吸着し、金属触媒が分解する。石こうボード、岩綿吸音板、ケイカル板などほとんどの材料に塗ることが可能という。実環境での効果の持続性を確認するため、オドキャッチャーを塗った試験体を病院などの室内に3年間さらした後に回収し、性能試験を実施した。病院や福祉施設に多いアンモニアや硫化水素、酢酸を実際よりも高濃度で充てんした密閉容器に試験体を入れ、時間の経過ごとに臭気濃度の下がり方を調べた。その結果、硫化水素の場合、試験開始から6~8時間後には臭気濃度が0・5%以下になることを確認した。この数値は、実用上問題にならないレベルで、効果の持続性を実証できた。病院内のトイレや内視鏡洗浄室などにオドキャッチャーで臭い対策を施した病院の関係者からは「約3カ月経過した時点で、通常だと悪臭が気になる部屋でも臭わない」と高い評価を得ているという。

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