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国交省/中小・中堅の海外進出支援強化/ベトナムなど3カ国対象  [2015年9月25日1面]

 国土交通省は16年度、中小・中堅建設会社の海外進出支援を一段と強化する。進出の足掛かりとなる市場調査からアドバイス、戦略策定への支援に加え、各企業が得意技術を売り込む場の提供、海外展開に必要な知識を備えた人材の育成も後押しする。日本の建設現場で技能実習を受けて帰国した外国人技能者の中から、進出を検討する企業で活躍してもらえそうな人材も発掘する。ベトナム、ミャンマー、シンガポールの3カ国を対象にこれら支援策を総合的に実施する。
 国交省は、中小・中堅建設会社の海外展開を支援するため、14年度にベトナム、15年度にインドネシアを対象に進出戦略の策定に向けたセミナーを開催。参加者の中から希望を募って視察団を結成し、現地の現場や企業を訪問すると同時に、ビジネスマッチングの場も提供した。参加企業の中には、既に進出に向けて具体的な活動を始めた事例も出ている。
 こうした取り組みを一段と強化するため、16年度予算の概算要求には、15年度(42百万円)の3倍を超す1億50百万円の経費を計上。「事業構想段階」の市場調査、アドバイス・情報提供、海外進出戦略策定、「事業準備段階」での海外への売り込みや現地での活動展開に対する支援策を総合的に講じる。
 市場調査では、相手国のニーズなどを踏まえ、日本企業が持つ技術や工法の展開の可能性を分析。各企業の進出先・進出方法に関するアドバイスやデータベースからの情報提供を実施する。海外進出意欲を持つ企業の経営層に戦略策定を指南するセミナーも開催する。
 14、15年度に続いて結成する現地視察団では、現地企業などに限定していたビジネスマッチングの相手を日系ゼネコンにも拡大。まず日系ゼネコンの下請となって進出の足掛かりにする道筋も付ける。技術をPRする海外見本市への出展を後押しするほか、相手国政府の関係者を招いて免震技術など日本の優れた技術を実際に見てもらうことも考えている。
 海外市場向けの人材育成では、建設契約や現場管理の能力・ノウハウに関する研修を開催。過去の技能実習生の中から人材を探し、今後進出する企業で能力を発揮してもらえるようにする手だても検討する。
 対象3カ国のうち、ベトナムは、今後有望な南ベトナム地域をターゲットにした支援を想定している。
 国交省は、政府が成長戦略で掲げた「2020年にインフラシステム輸出30兆円」という目標を達成するには、中堅・中小建設会社を含めた海外展開を促進する必要があるとみて、支援の強化を図る。

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