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東鉄工業/線路除雪作業車の自動制御システム導入拡大/位置情報取得、構造物を回避  [2016年1月18日3面]

除雪用モーターカーによる除雪作業(ロータリー側)

 東鉄工業が、線路の除雪用モーターカー(MCR)に新しい自動制御システムの導入を進めている。車両の除雪装置の操作を支援するシステムで、専用コンピューターを車両に積み、線路構造物の位置情報や、制御する除雪装置の種別を事前に登録しておく。作業中に構造物に接近すると、除雪装置を自動的に回避する動作を取る。人の経験に頼る従来の方法に比べ安全性が高い。新潟県の線路保守エリア内に配備するMCRに搭載し、積雪時の列車運行の確保に役立てているという。
 同社は、MCRを25両(在来線23両、新幹線2両)保有し、主に新潟県内で運用している。車両には排雪装置(ラッセル)と投排雪装置(ロータリー)を備え、降雪量に応じた除雪ができるのが特徴だ。
 従来は、除雪作業の制限区間であることを示す看板「ラッセル警標」などを頼りに、操縦者が手動で各装置の除雪翼の開閉操作を行ってきた。悪天候による視界不良の中で作業することもあり、線路状況を熟知した操縦者が欠かせない。ただ、ヒューマンエラーの心配もあり、手動作業を軽減する対策が求められている。
 新システムで制御する除雪装置は、雪をかき分けるラッセル翼とロータリー翼。MCRの減速機に装備したエンコーダー(位置を検出するセンサー)で走行距離を積算するとともに、枕木上に設置した地上子(車両に情報を送受信するために地上に設置された装置)から位置情報を取得し、車両の走行位置を把握する。これらにより、車上に搭載したコンピューターで線路構造物の位置と走行位置を照査しながら除雪装置を動作できる。
 システムにはこのほか、走行距離積算に影響する滑走や空転時の警報、制御位置に接近した際のアナウンスなど、安全な作業をサポートする機能を複数搭載している。
 JR東日本の上越線石打駅に配備したMCRに14年度に導入し、システムの効果を確認。15~16年度にかけて、新潟地区のMCRに順次導入していく。

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