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埼玉県/彩湖への誘致目指しPT設置/東京五輪ボート・カヌー会場、検討資料作成  [2016年10月21日5面]

五輪競技会場の誘致を目指す彩湖=8月撮影

 ◇月内にも都らへ施設概要提出
 埼玉県は、2020年東京五輪のボート・カヌー競技会場の誘致に向けた検討資料を作成するため、19日に庁内プロジェクトチーム(PT)を立ち上げた。戸田市の荒川第一調節池にある人造湖「彩湖」を活用する案について、コース設定や関連施設の配置、概算の整備費用を検討する。
 県は同日、施設を管理する関東地方整備局に関係データの提供を要請。関東整備局は図面などを提供する方針を伝えた。県は施設概要などを検討し、今月中をめどに東京都と東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会に提出する予定だ。
 ボート・カヌー競技会場をめぐっては、「海の森水上競技場」(東京都江東区)が会場として決定しているが、東京都の「都政改革本部」(本部長・小池百合子知事)の調査チームが長沼ボート場(宮城県登米市)への会場変更を提案したことにより、流動的な情勢となっている。
 これを受け、埼玉県の上田清司知事は「彩湖が有力な候補地であることのデータを整理し、選択肢の一つに加えてもらえるよう努力したい」と表明していた。大会会場として利用する場合は、施設の幅や深さなどを改良する必要があるとみられる。
 彩湖の所在地は戸田市重瀬ほか。広さは1・18平方キロで、深さは約10・7メートル。東京都と埼玉県の水道用水を貯留しているほか、大雨や台風時に荒川の水位を下げるための洪水調節機能を有している。
 彩湖への競技の誘致については、戸田市など地元から希望する声が上がっているほか、埼玉県ボート協会は、開催に向けた整備費を90億円とする試算をまとめている。PTでは、都による試算を参考とするほか、戸田市や同協会などへのヒアリングなどを行い、実現可能性を探っていく。
 上田知事は、東京五輪の各会場から近く、選手村の分村が不要であることや、風などの気象条件が良いことをメリットに挙げている。一方で、台風時の対応などが課題とも指摘している。

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