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企業・経営

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五洋建設/グローバル人事制度導入/エリア・分野拡大へローカル社員の育成強化  [2017年1月4日3面]

清水社長

 五洋建設は、海外事業でローカル社員の育成強化に乗りだす。主戦場の一つであるシンガポールでは、海上土木に加え、大型の陸上土木や建築工事も受注するなど、得意メニューを拡充している。国際部門では優秀なローカルの幹部社員が50代に集中しており、次代を担う幹部を育てていくため、ローカル社員を適正に評価・育成する新たな人事制度を導入する計画だ。
 同社は、国際部門の本社機能を15年4月にシンガポールに移した。17年3月期は、2024年の完成を目指す香港国際空港第3滑走路(延長3800メートル)の初弾工事となる大規模地盤改良工事を約489億円で受注(JV受注)するなど前期に続き受注が好調で、通期の受注高は1400億円(前期1417億54百万円)を見込む。
 清水琢三社長は、「シンガポールと香港が主戦場だが、この2カ国・地域では中国、韓国、ローカル企業が台頭している。単純なコスト競争となる工事は当社の出番ではなく、新しい技術が求められる工事や難易度の高い大型工事にチャンスがある」と強調する。
 17年はシンガポールに進出して53年、香港に営業所を開設して31年になり、地元行政機関が発注する大型工事を継続して受注できるまでの実力を身に付けた。
 清水社長は「今の50代のローカル社員は、一緒になって大型工事を受注する努力をし、実現してきた成功体験がある。次の世代でも継続していくようにしないといけない」と力を込める。今後は、積算から受注、施工まで関わる外国人の人材をどう確保・育成するかが課題という。
 海外でプロジェクトに関わる人材は日本人約160人に対し、外国人は約1900人で、プロジェクトベースでの採用が多い。このため、人事コンサルタントなども交え、中核となるローカル社員がよりモチベーションを高められる人事制度を検討する。執行役員への登用など、経営に関われる仕組みも視野に入れる。
 清水社長は「海外は質の向上とエリア・分野の拡大に対応しながら、シンガポールと香港の優秀な社員をグローバル人材として活用したい。国際部門が営業黒字を継続しているのは当社の強みだ。営業利益率は4%を目標にしたい」としている。

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