2017年3月30日 木曜日

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鴻池組/技研音響実験棟(茨城県つくば市)の運用開始/多様な音環境ニーズに対応  [2017年2月14日2面]

 鴻池組は、茨城県つくば市の技術研究所に建設した音響実験棟の運用を1日に開始した。実験棟は、基礎実験や検証試験での使いやすさを考え、シンプルでコンパクトな構成とする一方、標準的な「残響室」や「無響室」に加え、実際の居住空間を模した「箱型実験室」を配置。顧客からの音環境に対する相談や新材料の性能検証など多様なニーズに応えられるようにした。
 残響室は、コンクリートで壁・床・天井を反射性に仕上げ、かつ不整形とすることで、音があらゆる方向に伝搬し、室内に音が均等に分布する状態を近似的に実現した。各種建築材料の吸音率測定で使用する。
 無響室=写真=は、外部から音や振動の進入が無いように設計し、内部の壁・床・天井を高い吸音性に仕上げたことで、反射音の影響を受けずに対象音源からの直接音だけを測定することが可能。併設する残響室との間には試験体を設置する開口を備え、残響室との併用により遮音性能測定が行える。
 箱型実験室は、集合住宅を模した壁式鉄筋コンクリート構造2階建ての実験室。集合住宅での音のトラブルとして多い上階からの音「床衝撃音」の問題に関する実験研究を主に行う。
 同社は、これらの実験室を活用することで、音に関する問題が発生した後の技術検討だけでなく、遮音設計に必要な音響データの蓄積、さらに顧客のニーズに応えた新技術や新材料の開発に積極的に取り組んでいく。

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