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戸田建設/S・RC造混合ロングスパン細柱構造を実用化/耐震性とデザイン両立  [2017年2月14日3面]

捜真学院7号館の構造イメージ

 戸田建設は13日、S造とRC造を組み合わせたハイブリッド架構を学校建築に適用し、成果を上げたと発表した。食堂など開放的に使われる用途もある施設の新築で、最大12・0メートル×14・4メートルのロングスパンの無柱空間を計画。一般的にロングスパンは、梁を受ける柱を太くする必要があるが、外周壁などを耐震壁にすることにより、耐震性を高めると同時に柱を細くすることができた。
 適用したのは、同社が設計・施工を手掛けた「捜真学院7号館」(横浜市神奈川区)。2階建て延べ約1140平方メートルの規模で、食堂などが入る。計画に当たっては、大地震に対応するため、建築基準法の規定の1・25倍以上の耐震性能が求められた。
 通常のS造では、非耐力壁として扱われる建物外周壁とエレベーターシャフトの周辺壁をRC造の耐震壁とするハイブリッド架構を採用。この耐震壁を地震力に有効に抵抗させ、柱に伝わる地震力を最小限にすることで、高い耐震性能を保ちながら柱の細柱化を図り、建物をより軽快なデザインとすることに成功した。
 耐震壁で十分な耐震性能が確保されるため、鉄骨ブレースなどは不要になった。細柱には一般的に流通している電縫鋼管(直径216ミリ)を使用。一般的な純S造によるロングスパンの計画に比べ、躯体コストを約4%削減できたという。
 近年の学校建築では、耐震性能に加え、高いデザイン性を要求されることも多い。その両方を実現できる架構計画として、ハイブリッド架構によるロングスパン細柱構造の採用を積極的に提案していく。

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