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奥村組、パスコ/山岳トンネルCIM用ソフト開発/データ作成簡素化、導入負荷軽減  [2017年4月12日3面]

切羽情報とデータベースを連携させた表示例

 奥村組とパスコは、山岳トンネル工事向けに、CIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)用ソフトウエアを共同で開発した。大量データの高速処理に強みを持つパスコの3次元(3D)基本ソフトウエア「PADMS」を、山岳トンネルCIM用にカスタマイズした。データ作成を簡素化し、現場へのCIM導入と運用にかかる負荷を大幅に軽減できるという。
 国土交通省は12年度から建設事業全体の事業効率を一段と向上させるため、CIMの導入を推進している。山岳トンネル工事にCIMを導入するに当たっては、基本となる3D地盤モデルを作成し、このモデルにトンネル掘削や地山に関する各種計測データを連携させる必要がある。
 これらの作業には煩雑な3DCADの操作を伴い、多くの時間がかかる。導入したCIMを円滑に運用するためには、扱うデータ量の多さから高性能のパソコンが必要となるなど、現場への導入と運用には高いハードルがあるとされる。
 両社が開発したソフトウェアは、3D地盤モデルを、3Dの基盤地図情報、トンネル線形情報と2次元の地質平面図、地質縦断図の情報を組み合わせた「準3D地盤モデル」として作成することにより、モデルの作成にかかる時間を従来の約10分の1に短縮できる。
 日々の掘削管理に使用する他のシステムなどで得られる切羽の写真、観察記録、地山評価点、支保工パターン、切羽前方探査情報、ボーリングデータなどを3D地盤モデルデータに取り込むことで、山岳トンネル工事全体の情報の一元管理を実現する。
 現場で使われる32ビットパソコンでも、3D地盤モデル上で複数の情報が同時に閲覧可能。動作遅延することなく画面の切り替え、拡大・縮小、視点の変更ができる。建設関連団体で構成する「CIM技術検討会」(現CIM導入推進委員会)がまとめた「CIMトンネルモデル作成ガイドライン」にも準拠している。
 中日本高速道路会社発注の中部横断自動車道森山トンネル工事などに導入し、ソフトウエアの有効性を確認した。両社は今後も現場のニーズに適したシステムへの改良を共同で進め、山岳トンネル工事での積極的な活用に加え、他の工種へも適用を広げていく。

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