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九州整備局/阿蘇大橋地区復旧検討会に地質調査結果報告/斜面恒久対策も  [2017年4月20日9面]

 九州地方整備局は19日、阿蘇大橋地区復旧技術検討会(委員長・北園芳人熊本大学名誉教授)を開き、熊本地震により大規模斜面崩壊が発生した阿蘇大橋地区(熊本県南阿蘇村立野)の地質調査結果や斜面の恒久対策の考え方を諮り、了承された。地質調査結果では道路や鉄道の崩壊箇所全体にわたり軟弱な地震堆積物が堆積しているため、堆積物の撤去や地盤改良が必要であることを確認。恒久対策では斜面の状況などに応じて施工エリアを区分けし、ネット工や鉄筋挿入工などを実施するとした。
 九州整備局によると1月から行った地質調査の結果では、斜面崩壊部(約200メートル)の国道57号はほぼ全範囲が10メートル以上崩壊し、その上に地震堆積物が4メートル程度堆積。JR豊肥本線は6割以上の範囲が10メートル以上崩壊し、ほぼ全区間で地震堆積物が2~4メートル堆積していた。堆積物の土量はおおむね2万立方メートル以上と推計している。
 堆積物は非常に軟弱で降雨による侵食が懸念されるため撤去または改良が必要。撤去に当たっては重機が進入できない可能性も考慮した施工が必要となる。今後の地質調査では堆積物を撤去し、構造物の支持地盤となり得る基盤面の範囲を正確に把握する。
 斜面崩壊部の前後区間で発生していた道路の欠壊箇所については、侵食が進行しているため鋼管杭土留めによる欠壊防止対策を実施。今後、状況に応じて追加の対策も検討する。
 斜面の恒久対策の考え方は安全性確保と短期施工が可能な対策工を選定する。斜面全体については早期に侵食対策が必要なため主に植生工を採用。崩壊地内の急斜面はネット工+鉄筋挿入工、落石や崩土崩落のリスクがある箇所はネット工や崩土の除去、雨水などの表面水により洗掘が予想される箇所は山腹工(柵工)や水路工を行う。崩壊地外の凸地形を形成する緩み土塊部は排土工やアンカー工を実施する。現地条件を踏まえ、のり枠工などの採用も想定している。
 今後、今月末から道路の欠壊防止対策に着手。その後に斜面崩壊部下の堆積土砂の撤去と並行して斜面の上端から有人施工で斜面の恒久対策工事に順次着手する。

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