BIMの課題と可能性・169/樋口一希/近く開催の注目イベント

2017年4月27日 トップニュース

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 直近で開催予定の注目イベントについて公開情報に基づき報告する。検索サイトにおいて関連ワードで探索して情報取得すること。事前登録もあるので要留意。


 □設備BIM中心にIFCによるデータ連携の効果やBIM運用をわかりやすく解説するセミナー□


 bSJ(buildingSMART Japan)の設備環境小委員会では、5月17日にセミナー「BIMにおける設備業界の最新動向と将来への展開」を開催する。

 BIMの高度な応用事例の紹介やBIMの背景などを解説、将来への展開を示唆することで、BIMソフトを使用する設計者や建物所有者、施工者、維持管理者などにIFCによるデータ連携の効果やBIMの運用をわかりやすく解説し、気づきの場を提供することが目的だ。

 参加費は1000円。申し込み締め切りは5月10日。bSJ公式サイトの「イベント」ページから。

 ◇日時:5月17日12時50分(受付開始)~17時30分

 ◇場所:新宿パークタワーN棟24階コンファレンスルーム(新宿区西新宿3-7-1)


 □BIM普及のための世界的イベント「BIMForum」の日本版第1回をbSJ建築委員会が開催□


 第4回bSJ施工分科会で、5月24日開催の「第1回BIMForum」の開催概要が公表された。bSJにおいて施工分科会の上位機構となる建築委員会が主催する。建築のデジタル化とIoTとの協働が主要テーマとなる予定。参加費は1000円。申し込みはbSJ公式サイトの「イベント」ページで26日開始。

 ◇日時:5月24日12時50分(受付開始)~18時

 ◇場所:鹿島KIビル地下1階大会議室(港区赤坂6-5-3)

 「BIMForum」は、ロンドンに本部を置く世界的なBIM標準化推進組織であるbuildingSMART International(bSI)がBIMの普及と技術的向上などを目的に開催する世界規模のイベント。公式サイトによると、次回「2017 Fall BIMForum」は11月4~11日に米国ダラスで開催予定。


 □建築の計画・設計・施工・運用・維持管理などの各段階でIoTと協働でモニタリング対応□


 日本建築学会情報システム技術委員会スマート建築モニタリング応用小委員会では、「IoTスマート建築と知的環境シンポジウム」を開催する。

 同シンポジウムでは、電子情報通信学会・知的環境とセンサネットワーク(ASN)研究会と連携して、スマート建築とIoT、知的環境を実現する情報通信技術の融合を目指して討論を行う。資料代含む参加費は会員2000円、会員外3000円。申し込み締め切りは5月19日。日本建築学会公式サイトから。

 ◇日時:5月26日13時~17時30分

 ◇場所:東京大学駒場リサーチキャンパス生産技術研究所S棟プレゼンテーションルーム


 □BIMソフト「Revit」との連携を行うアドオンアプリケーション「ST-Bridge Link 2017」を提供□


 オートデスクは、建築構造分野で一貫構造計算プログラムとの連携時に標準フォーマットとして利用されている「ST-Bridge」とBIMソフト「Revit 2017」の連携を行うアドオンアプリケーション「ST-Bridge Link 2017」の提供を4月7日から始めた。「ST-Bridge Link 2017」は、サブスクリプション契約者向けにアプリ提供サイト「Autodesk App Store」で提供。

 従来、部材の形状や使用材料などの属性情報を有するBIMデータを基に、環境振動を予測評価するために必要な解析モデルを自動作成するツール「T-BIMR Vibration」を開発し、部材形状を再現した詳細モデルを用いて、高精度な予測を実施してきたが、詳細モデルでは解析可能な建物がRC造建物に限定される上、時間もかかるとの課題があった。

 そのため建物の構造や規模を問わず、短時間で解析モデルを自動作成できる簡易モデル作成機能を追加したもの。

 〈アーキネットジャパン事務局〉(毎週火・木曜日掲載)