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大林組、KDDI、NEC/建機の遠隔施工に5G導入/実証試験開始、操作精度向上へ  [2017年5月17日3面]

実証試験のイメージ

 大林組、KDDI、NECの3社は16日、次世代移動通信システム「5G」を活用したICT(情報通信技術)施工の実現に向け、建機による遠隔施工の実証試験に乗りだすと発表した。5Gの特長である高速・大容量、低遅延通信を応用することで、既存のモバイル通信では実現が難しい大容量の高精細映像の低遅延伝送を実現。遠隔施工の作業性や品質の向上を目指す。
 地震や台風、局地的な大雨などによる災害復旧現場では危険を伴う作業が多い。このため、建機を遠隔操作する無人化施工システムが導入され、現場作業員の安全確保や環境改善が進められている。同システムに5Gを導入することで、遠隔操作の精度を高め、高品質な施工につながることが期待されている。
 実証試験は、大林組の東京機械工場(埼玉県川越市)をフィールドに、総務省の技術試験事務として実施。建機を無人で運転する同社の汎用遠隔操縦装置「サロゲート」をバックホウに搭載し、5Gに対応した無線機器を組み合わせて検証を行う。
 バックホウに高精細4Kカメラを複数台取り付け、その映像を、28ギガヘルツ帯対応の超多素子アンテナによるビームフォーミング(ビームの幅を絞り電力を集中することで電波が届く範囲を延伸する技術)を活用して遠隔操作側に伝送する。
 5Gは、既存のLTEやWi-Fiのネットワークに比べ、大容量の高精細映像も低遅延で高速伝送できる。遠隔操作する作業員は、建機から送られてくる高精細映像を基に、実際に現場にいなくても現場状況を適切に把握することが可能になる。
 5Gの特長の一つである低遅延を生かし、バックホウの位置や向きをリアルタイムに変更するなど、遠隔操作の作業性改善による施工品質の向上を検証していく。

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