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鹿島、ドカジャパン/コンクリ型枠の自動スライドシステム開発/作業性・安全性が向上  [2017年5月18日3面]

型枠の自動スライド化に成功したことで、作業性や安全性が向上した

 鹿島は17日、型枠メーカーのドカジャパン(千葉県流山市)と共同で、ダムの工事現場で使用する幅15メートルのコンクリート型枠を自動でスライドさせるシステムを開発したと発表した。従来に比べ作業時間を短縮したほか、型枠作業のための足場が常に躯体に固定されているため、作業時の安全性が向上する。
 一般的なコンクリートダムの堤体で幅15メートルの型枠を移動させるには、幅3メートルに5分割してクレーンでつり上げる必要がある。固定するためにはセパレーターを溶接しなければならないため、クレーンオペレーターや玉掛け作業者、溶接工など特殊作業員を要していた。クレーンがコンクリートを運搬するダンプトラックと交錯するなど現場の安全性にも問題があった。
 これらの課題を解決するため新システムでは、これまでダム現場で使用されてきたメタルフォーム(鋼製型枠部材)とシャタリング(大型壁型枠部材)に加え、油圧ジャッキで型枠を上昇させるセルフクライミング装置と、移動させるためのレールを組み合わせ、型枠の自動スライド化を実現した。セルフクライミング装置により、レールに沿って型枠が自動で移動する。
 新システムを採用するとクレーン作業や溶接作業が不要となり、作業時の人員を削減できるようになる。レールを打設したコンクリートにアンカーで固定するため、型枠作業のための足場が常に固定される状態になり、高所でも安全な作業が可能になる。
 新システムは、国土交通省九州地方整備局から受注した「大分川ダム建設(一期、二期)工事」(工期13年9月~19年3月)の洪水吐き減勢工に適用。従来と比べて型枠の脱型から建て込みまでの作業時間が約20%短縮したことや、作業員を約40%削減したことを確認した。
 鹿島は今後、新システムをダム工事に標準採用するほか、他工種への転用も視野に入れており、施工の自動化を推進していく考えだ。

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