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首都高速会社/道路インフラ高度管理システム/7月から全線で運用開始  [2017年6月1日4面]

損傷検知システムを搭載した巡回点検車両

 ◇損傷検知システムなど新技術を順次導入
 首都高速道路会社は、ICT(情報通信技術)などを活用して道路インフラのライフサイクル(LC)全体を高度管理するスマートインフラマネジメントシステム「i-DREAMs」を、7月から首都高速道路全線を対象に運用する。日常の点検・診断業務の効率化を図るための新技術の開発を推進中。このほど路面損傷を効率的かつ迅速に検知できるシステムを開発し、巡回点検車両6台に搭載した。各種データに基づいて損傷や補修・補強候補を自動検知する損傷推定AI(人工知能)エンジンについては17年度内にも本格導入する見通しだ。
 i-DREAMsでは民間企業などと開発したGIS(地理情報システム)と3次元(3D)点群データを活用した道路・構造物の維持管理業務の支援システム「インフラドクター」をコア技術に、GISプラットホームを構築。日常の点検・管理業務の効率化が図れる新技術などにより、調査・設計から施工、維持管理に至るLC全体の関連情報を高度に統合管理しながら、構造物の健全度評価・分析や劣化診断・予測を簡単、迅速に行う。
 ICTを活用した新技術の一つとして、損傷検知システムを搭載した巡回点検車両による点検システム「インフラパトロール」を本格導入する。車両上部のカメラで広範囲の路上を高精細画像で常時録画することにより、損傷の見逃しや路線の再走行が不要。乗車している点検員は損傷発見に集中でき、損傷発見時に搭載機器のボタンを押すと撮影した画像がクラウド送信され、遠隔地の管理事務所ともリアルタイムに映像を共有できる。
 車上目視で発見できなかった損傷については、損傷検知システムによって録画画像を再検証する。巡回点検で取得した動画(全周10回分の保全データ量32テラバイト)を約30分で取り込み、処理開始から約6時間で損傷箇所を検出可能だ。
 このほか新技術では既に実用化段階の近赤外線情報による点検技術、ひび割れなどを自動検出するデジタル解析技術のほか、新打音検査技術やドローン(小型無人機)による点検システムなどを順次導入していく。

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