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三井住友建設/非常時の電源供給システム開発/船舶・電気自動車から建物に  [2017年6月19日3面]

エレベーターへの電源供給のイメージ

 三井住友建設は16日、大規模停電時の建物の動力電源として、船舶や電気自動車(EV)から得た電力を利用するシステムを、東京海洋大学と共同で開発したと発表した。神奈川県横須賀市の協力を得て実証試験を行い、EVのバッテリーを使いエレベーターを稼働させることに成功した。
 大規模地震などの災害により停電が発生した場合、建物の機能維持や利用者の安全確保が求められるが、建物に設置される非常用発電機は、消火栓やスプリンクラー、消防排煙設備などの防災設備への電源供給が主体となる。エレベーターなどの建物の機能維持や業務継続に使う保安電源用の発電機を持つ建物はそれほど多くない上に、小規模建物では非常用発電機自体が設けられていない場合が多い。
 今回開発した「陸・海電力コネクティングシステム」は、停電時に船舶からの電源をEVで内陸部に運び、非常用電源を持たない建物に電力を供給するシステム。通常、EVで供給できる電源は電灯単相3線式(200ボルト/100ボルト)のため、動力三層200ボルトとなる動力電源への電源供給はできないが、同システムは電灯電源を動力電源に変換する「交流電源安定装置」を備えているため、停電時でもエレベーターを稼働させることができる。
 同社は10日、横須賀市役所久里浜行政センターでEVのバッテリー(6キロワット)を使ってエレベーター(3階、3・5キロワット)を稼働させる実証試験を行い、稼働中の消費電力データを取得。エレベーターの積載量をコントロールして大型電動機の始動電流を抑制することで、省エネルギーでもエレベーターを稼働できることを確認した。
 今後は都内の高層賃貸住宅で6階以上のエレベーター稼働実験を行い、省エネでも効率的な稼働ができる電源機容量や稼働回数を検証する。さらに非常時のEVや船舶の確保など実用化に向けた検討を進める。

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