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電設協/働き方改革へ日建連に協力要請/適正工期での受注求める  [2017年6月26日1面]

働き方改革を巡って意見を交わした山口電設協会長〈左〉と山内日建連会長=23日午前、東京・八丁堀の東京建設会館で

 日本電設工業協会(電設協)の山口学会長は23日、東京・八丁堀の東京建設会館に日本建設業連合会(日建連)の山内隆司会長を訪ね、電気設備工事業の働き方改革実現への協力を要請した。工程の遅れが工期の終盤で電気設備工事にしわ寄せされ、長時間労働是正の障害になっている現状を踏まえた要望で、山内会長も、工期終盤で慌てることは施主にも心配を掛けると理解を示した。
 山口会長は、長時間労働を是正するための対策として、適正な工期で電気設備工事が行えるようにすることを求める要望書を山内会長に手渡した。
 会談の冒頭、山口会長は「国を挙げて『働き方改革』に乗りだしているこの機会を逃しては、長時間労働是正の取り組みは進まない」と強調。山内会長は「定められた工期の中で電気設備工事にしわ寄せがいくというのは、プロジェクト運営がうまくいっていないということ。工期終盤で慌てることにより、ゼネコン自体の収支に影響を与えるほか、建築物の出来栄えも不安視され、施主にも心配を掛ける」と述べた。その上で、要望書の内容を会員各社に伝える考えを示した。
 要望書で電設協側は、▽電気設備工事を含め余裕を持った工期設定で工事を受注してもらうこと▽元請がスケジュール管理をしっかり行って後工程にしわ寄せが起こらないようにすること▽電気設備工事の設計・施工などの役割分担を明確化すること-などを求めた。山口会長は「生産性向上への取り組みを推進するほか、電設協として最大限の取り組みをする。それでも解決できない課題については、日建連の力も借りて働き方改革を進め、長時間労働の是正や週休2日の確保に努めたい」と訴えた。
 山内会長は「民間建築工事での週休2日制には、課題も多いが、政府を挙げて働き方改革に乗りだしているこのタイミングで取り組まなければ、次のチャンスはないかもしれない」と述べ、地道に施主への理解を求めていく方針を示した。
 会談では、建設現場の技能者の保有資格や経歴を統一ルールで蓄積するシステムとして官民で構築が進む「建設キャリアアップシステム」についても意見を交わした。山内会長はシステムの重要性を強調した上で、「電設協側でも取り組みをさらに進めてもらいたい」と要請した。
 電設協は、建設キャリアアップシステムの開発・運用費として建設業振興基金に1000万円を7月に拠出。同システムの運営を担う「建設キャリアアップシステム運営協議会」へ参画する方針も固めている。
 山口会長はこれらを説明した上で、「会員各社にもキャリアアップシステムのメリットを訴えており、将来の担い手確保のためにはシステムが必要不可欠だと確信している。日建連の取り組みに全面的に協力する」と述べた。

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