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新社長/日立建機・平野耕太郎氏/ニーズ捉え最適サービス提案  [2017年6月28日1面]

平野氏

 3カ年の中期経営計画(17~19年度)が始動したタイミングで経営のかじ取りを任された。世界中の建機需要がいまだ厳しい状況にある中、顧客に寄り添ったサービスの提供に力を入れるとともに、ICT(情報通信技術)や、IoT(モノのインターネット)を活用した生産性向上にも取り組んでいく。
 --就任の抱負を。
 「市場が目まぐるしく変化する中、お客さまの考え方も変わってきている。これまでわれわれメーカーは新車販売を中心にしてきたが、これからは良い製品を作るだけでなく、ニーズの変化を適切に捉え、グループ全体で提供できるサービスを組み合わせてお客さまの困り事に適切に応えていく」
 --事業環境をどう見る。
 「大市場の中国の低迷は底を打ったように思われがちだが、楽観はしていない。地域によってアップダウンはあるが、世界の需要全体について大幅な増加は期待していない。本年度に始まった中期経営計画でも16年度をベースにした需要量を想定している」
 --新中期経営計画がスタートした。
 「中古車の販売やレンタル、アフターサービスに力を入れる。お客さまにとっては、建機が現場に納入され、稼働してからがスタートになる。これまでわれわれが、『アフター』と捉えてきた段階を『スタート』と再定義し、これまで以上にアフターサービスを通じてお客さまの現場で貢献できる取り組みを強化する」
 「ホイールローダー、ダンプトラックを油圧ショベルに次ぐ第2、第3の主力製品に育てることも重点施策の一つだ。両機種とも、排出ガス規制に対応するとともに、燃費効率を高め、グローバルでの販売・サービス体制を強化していく。ICTやIoTソリューションの開発強化も欠かせない。お客さまが課題としている生産性や安全性の向上、ライフサイクルコスト低減に寄与するソリューションを提案していく」
 --人工知能(AI)やビッグデータの活用は。
 「建機の稼働状況を遠隔管理し、一台一台に最適なサービスを提案する『ConSite(コンサイト)』を提供している。建機の稼働状況や機械の状態を知らせるシステムだ。これにセンサー技術や、ビッグデータ解析技術、AIを取り入れると、最適な運用方法を提案していくことが可能になるのではないか」
 --設備投資の計画は。
 「3年間で約1200億円の投資を行う。600億円は工場の集約化など効率的に生産が行える体制構築に使用していく。このほか、営業拠点などの整備・拡充や基幹システムの更新を行い、最適なサービスの提供につなげる」。(4月1日就任)
 (ひらの・こうたろう)81年中央大法学部卒、日立建機入社。13年生産・調達本部副本部長、14年執行役、16年4月常務執行役事業管理本部長。東京都出身、59歳。
 座右の銘は「見ない夢はならない」。現実と真っすぐに向き合い、対応策を考え、果敢にチャレンジすることをモットーにしている。趣味はサックスの演奏。

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