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熊谷組/音声入力で水準測量作業を効率化/数値の読み上げで自動計算・データ保存  [2017年7月6日3面]

マイクに向かって数値を読み上げると画面に数値、計算結果が表示される

 熊谷組は5日、音声入力機能を持つ水準測量支援アプリを開発したと発表した。標尺の読み値をタブレット型端末のipadに接続したマイク付きイヤホンに向かって読み上げるだけで地盤高などが自動計算され、データが保存される。野帳への記入や電卓による計算が不要で、測量から計算、結果出力までの作業がipad一つでできるため、水準測量作業の効率化が期待できる。
 同社は土木事業本部内に「スマートデバイス現場業務効率化ワーキンググループ」を立ち上げ、現場に勤務する40歳以下の社員全員にipadを配布するなど、15年から建設現場の生産性向上策を検討。この一環として、現場で日常的に行う水準測量作業の効率化に向け、昨年から支援アプリの開発を進めてきた。
 今回開発した「Voice Input System for Leveling(VOISL=ボイスル)」は、音声入力機能を持っているのが特徴。標尺を見ながら読み値を読み上げるだけで電子野帳に読み値が入力される仕組み。聞き取った数値をアプリが復唱するため、正確な数値を入力できる。
 入力数値から、機械高や地盤高を自動計算するほか、測定前に計画高を入力すると実測値との差も自動計算する。さらにipadに表示される図面に、測定位置などのメモを手書き入力することもでき、野帳代わりにもなる。
 計算結果はアプリ内やクラウドサーバーにデータとして保存されるため、事務所のパソコンなど遠隔地からでも確認できる。
 開発に当たっては東京都内の3現場で試行を実施。一連の水準測量作業をipad一つで行うことができ、測量と同時に正確な計算結果が算出されるため、従来と比べ、測量時間を30%程度短縮できたという。
 今後は順次全国の現場に展開しながらシステムの改良を図る。土木事業本部の梅村勝副本部長は「建築とも情報共有し必要に応じて建築現場にも展開させたい」と話しており、全社的な生産性向上につなげていく考えだ。

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