技術・商品

このエントリーをはてなブックマークに追加 文字サイズ 

戸田建設ら2社/トンネル覆工コンクリ打設監視センサー開発/天端部全長の品質向上  [2017年9月8日3面]

ジュウテンミエルカの適用方法

 戸田建設は7日、プラスチック溶着機メーカーのムネカタインダストリアルマシナリー(福島市、宗形直治会長)と共同で、山岳トンネルの覆工コンクリート打設時の品質管理を向上させるセンサーを開発したと発表した。超薄型シート状のセンサーで、局所的な監視しかできない従来のセンサーと異なり、広範囲をまとめて監視できる。天端部の充てん・締め固め状況を打設スパン全長にわたり、高精度に可視化できるようになる。
 開発したセンサーは「ジュウテンミエルカ」という名称で、1枚のシート状基材に検知部を密に配置し、広範囲の充てん・締め固め状況をまとめて監視する。厚さ1ミリ未満で、柔軟性があるため起伏のある防水シートへの張り付けが容易。個別に設置する従来のセンサーに比べ、作業を大幅に省力化でき、コスト削減につながる。
 充てん・締め固めの判定に適した異なる機能の検知部がシート状基材の両面にそれぞれ配置されており、2種類の検知結果を同時に取得できるため、従来のセンサーにない総合的な判定が可能という。
 各検知部での監視情報は、リアルタイムに分析機器に送信され、充てん・締め固め状況を自動で判定。判定結果は、分析機器の簡易モニターとタブレット端末で確認できる。
 モルタルを使った室内試験と山岳トンネル工事でのコンクリートを対象とした現場適用試験で、従来型センサーと同等以上の検知性能があることを確認した。
 今後、トンネル以外のコンクリート構造物やその他の用途にも適用を拡大するとともに、国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)に登録後、一般販売を開始する予定だ。
 山岳トンネルの覆工コンクリート天端部は、セントルの検査窓を閉じた後に、吹き上げ打設を行うため、コンクリートの充てん・締め固め状況の目視確認が難しい。事前に覆工コンクリート背面の防水シート天端部にセンサーを設置し、打設時にセンサーの反応を参考にして状況を判定するケースが多く、限定的な監視となるのが品質管理上の課題だった。

この記事へコメント

メールアドレスが公開されることはありません。

中小企業の事業性を向上させる税理士の経営支援
身近な専門家である税理士の支援を受け、中...続きを読む
DVD 道路工事の労働災害・公衆災害
安全教育用DVD「つくる!安全現場の一年...続きを読む
国際標準型アセットマネジメントの方法
インフラ資産のアセットマネジメント全体の...続きを読む
DVD 新版 つくる!安全現場の1年
「サイバーセキュリティ月間」の新コンテン...続きを読む
タイムライン―日本の防災対策が変わる
風水害などの防災対策として全国の地方自治...続きを読む