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大成建設/都内のビル解体工事で新工法適用/屋根フレーム軽量化でコスト抑制  [2017年9月11日3面]

JXビル屋上に構築した軽量屋根ユニット

柱の形状に合わせて稼働するジャッキ定着部

 大成建設が、東京都千代田区で施工する「旧JXビル地上解体工事」に新たに開発した「昇降ジブクレーンシステム」を適用している。既存ビルの柱を利用して屋上部に屋根フレームを設置し、その上にクレーンを配置。屋根フレームごとジャッキダウンし1フロアずつ解体する。屋根フレームを軽量化したことで、在来工法と同等以下のコストに抑えた。
 同システムは、ビル屋上部に既存の柱を利用して作った軽量屋根にクレーンや足場を配置して解体機構を構築し、柱の頭部に設置したジャッキシステムでつり上げる構造。上から1フロアずつ解体し、対象フロア内の解体が済むとジャッキダウンで解体機構をそのまま降ろして、次のフロアの解体に移行する。
 従来の工法では、既存の梁とスラブを利用して屋根を構築していたが、同システムでは既存区体とは別に軽量化されたフレームで新たに屋根を組むことで、屋根の重量を3分の1に軽減。さらに屋根フレームをユニット化して、組み立て工期を短縮した。
 屋根の軽量化でジャッキにかかる荷重も減ったため、従来は1本の柱に2台だったジャッキの台数が1台に減り、在来工法と同等以下にコストを抑制。柱へのジャッキの定着部を可動式にすることで、ジャッキダウンの際の梁との接触を防ぎ、スムーズな施工を可能にした。
 旧JXビルは、SRC、S造地下5階地上20階塔屋2階建て延べ7万9637平方メートルの規模。このうち今回の解体工事では地上部の約5万平方メートル分を解体する。ビル屋上部で、既存の10本の柱にジャッキを各1台設置し、フロア中央部に400平方メートル軽量屋根ユニットを設置。1フロアを1週間サイクルで解体し、階高3・8メートルを2時間から2時間半程度でジャッキダウンさせる。
 同社では、超高層建物の解体工法として、完全に覆った閉鎖空間で解体工事を行う「テコレップシリーズ」を適用しており、今回の新システムを使い、躯体重量が重いRC超高層建物向けに開発した「テコレップ-light」の構築につなげる考えだ。

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