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NEXCO総研/回転式舗装試験の機能拡充/大規模更新など現場ニーズに対応  [2017年9月14日4面]

舗装技術の開発・実用化に寄与してきた回転式舗装試験機

 高速道路総合技術研究所(NEXCO総研)は、より多様な舗装ニーズに対応する技術の開発・実用化に向け、試験機能を拡充する。東京都町田市の研究所敷地内にある回転式舗装試験機が更新期を迎えることから、路面など表層部の舗装の耐久性に加え、基層や路盤といった下層内部の性能も測れる試験機能を新たに導入する計画。東日本、中日本、西日本高速道路3社の了解を得ながら新試験機の仕様などを固めた上で、17年度中に発注手続きに入り、18年度にも更新工事を実施したい考えだ。
 回転式舗装試験機では、高速道路の交通環境を再現し、舗装の材料や構造などに関する促進試験によって舗装の耐久性などの評価期間を大幅に短縮。5~10年で発生する路面状況を約1週間で再現できる。
 今回の設備更新に当たり、基本的な試験機のスペックに大きな変更はないという。追加する機能として、舗装の供試体の下層がたわむようなシステムを導入し、舗装構造全体の耐久性などを測れるようにすることを検討している。
 高速道路リニューアルプロジェクト(大規模更新・修繕事業)の関連工事が全国各地で本格化する中、これまで以上に耐久性を高め、長寿命化が図れる高速道路への再生が求められている。
 NEXCO総研の関係者は「通常の舗装の修繕工事では表層部を打ち換えるが、最近は下層の路盤までダメージを受けている箇所も見られる。新試験機の導入により、下層部も含めて耐久性能を高める材料に置き換える現場ニーズなどに迅速に対応したい」と話している。
 現在の回転式舗装試験機は、大型車の走行実態や車両の大型化を考慮し、広範囲の荷重(ダブルタイヤで最大7トン)を試験路面にかけられる。登坂走行時の勾配トルク(最大6%勾配相当)の設定や、円軌道走行を直線走行に近づける機能も備える。
 試験路面は16個の台形の供試体を組み合わせた幅2メートルの円軌道(軌道直径8~10メートル)。試験速度は内軌道が時速ゼロ~100キロ、外軌道がゼロ~80キロの範囲で調整可能。路面温度については赤外線照射装置で60度、冷凍機設備で零下20度まで再現できる。
 散水装置で湿潤状態の路面環境を創出。一部に土槽や架台が設定でき、道路構造や橋梁ジョイント部などの試験も行える。

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