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構造家・播繁氏死去/フジテレビ本社ビルなど設計/10月にお別れの会  [2017年9月14日1面]

 大規模建築の構造設計で数多くの優れた作品を手掛けた構造家の播繁(ばん・しげる)氏(エヌ・シー・エヌ顧問)が5日、死去した。79歳だった。葬儀は近親者で済ませた。喪主は妻の範子(のりこ)さん。10月にお別れの会を開く。
 1938年福岡県生まれ。63年に日大理工学部建築学科を卒業し、鹿島に入社。建築家の故丹下健三氏と協力して赤坂プリンスホテル新館(東京都千代田区)やフジテレビ本社ビル(同港区)などの構造設計を手掛けた。
 97年に独立して播設計室を設立。その後も岡山ドーム、埼玉県立武道館などの代表作がある。一戸建て住宅向けの耐震構法「SE構法」を開発するなど、木造住宅の耐震化にも取り組んだ。
 構造設計に携わり、98年長野冬季五輪のスピードスケート会場となった長野市オリンピック記念アリーナは英国技術者協会特別賞と日本鋼構造協会賞を受賞。91年にあきたスカイドーム(秋田市)の設計で日本建築構造技術者協会(JSCA)賞、97年に出雲ドームをはじめとする一重膜建築の開発で日本建築学会賞、08年に沖縄県立博物館・美術館(那覇市)で日本建築家協会賞を受賞した。
 丹下氏が設計した「代々木体育館」に触発されて構造設計の道を志した。日刊建設工業新聞のインタビューでは「大事なことは構造の建築確認が取れるかどうかではなく、建築づくりのシステムを提案できるかどうか。設計基準から逸脱しないと、本当の構造設計者とはいえない」と話し、構造設計者の社会的地位を上げるための協会活動などにも力を注いだ。

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