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竹中工務店/加圧防排煙用圧力調整装置を開発/防火戸に組み込み省スペース化  [2017年10月11日3面]

新開発の加圧防排煙装置

 竹中工務店と空調・防災ダンパーメーカーの協立エアテックは10日、加圧防排煙用圧力調整装置を開発したと発表した。新開発の装置は、厚さを従来の10分の1程度に抑えて防火戸に埋め込むことが可能になったため、設置スペースが不要。装置を適切に作動させるための差圧の調整を必要としないため、従来の4分の1程度の施工時間で設置できる。
 現行の建築基準法では、15階建以上の建物には特別避難階段と、その手前に一時避難エリアや消防活動拠点となる付室を設置することが規定されており、避難経路を確保するため、付室を煙から守る必要がある。
 加圧防排煙方式は、執務室で排煙、付室は給気で圧力を高めることで執務室と付室の間に圧力差を生じさせ、付室への煙の侵入を防止するシステム。一方で付室の圧力が高まると扉が開きにくくなるため、圧力の高まりに応じて羽根が自動開閉する圧力調整装置の設置が必要となるが、従来の装置は厚さ50センチ程度で壁面に設置するため、設置スペースの確保が課題だった。
 今回開発した圧力調整装置は、開閉する羽根の形状を変えるなどして厚さを5センチ程度に薄くし、防火戸に組み込んでユニット化。開口を設けた防火戸にボルトで固定するだけと短時間での設置を可能にした。
 従来の装置は、設置スペースの問題から開閉部の数を最小限にし、適切な圧力で作動するよう細かな調整を行う必要があったが、新開発の装置は設置スペースを気にする必要がなく、開閉部の増減により作動する圧力を簡単に調整することができる。このため従来と比べ、設置と調整に要する時間は4分の1、人工は5分の1程度に抑えることができるという。
 初弾として、大阪エリアで施工中の中層ビルに適用が決定。年間5件程度の採用を見込む。当面は竹中工務店の施工案件のみで適用するが、将来的には協立エアテックからの外販も検討している。

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