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住友大阪セメント/アジア向け輸出体制を増強/高知工場に大型サイロ新設へ  [2017年10月19日3面]

海外出荷を開始した赤穂工場

 セメントの国内需要が低調に推移する中、住友大阪セメントは、フィリピンやシンガポール、香港などアジア圏への輸出体制を拡充する準備を始めた。唯一の輸出拠点だった高知工場(高知県須崎市)に加え、本年度には赤穂工場(兵庫県赤穂市)でも海外への出荷を開始。高知工場に輸出向けをメインとする大型サイロを19年度までに新設し、輸出量を段階的に引き上げる計画だ。
 アジア各国の旺盛なインフラ整備需要に狙いを定め、国内の輸出拠点を2カ所に増やすとともに、高知工場の海外出荷能力を増強することにした。
 同社の輸出量は15年度に115万トン、16年度に137万5000トンと増加。本年度は150万トンに増やす目標を掲げている。輸出拡大を図る中、「生産能力は既にぎりぎりの状態」(同社IR広報グループ)にあるため、輸出体制の強化を急いでいる。
 高知工場に新設するサイロの貯蔵能力などは公表していないが、既存設備の改修経費なども含めた建設費用は約60億円としている。
 本年度に目標とする輸出量150万トンの内訳は、高知工場が140万トン、赤穂工場が12万トン程度。高知工場に新たなサイロが完成する19年度以降、輸出量はさらに増加する。
 輸出相手国は韓国が6割強と最も多く、このほかシンガポール、香港、フィリピンにも出荷している。大西利彦取締役常務執行役員は海外の需要動向について「フィリピンやシンガポール、香港は引き続き需要増加が見込める」と指摘。「香港では今年から空港建設工事が本格化することもあり、前年実績の倍近い輸出量を計画している」と特に香港市場を有望視する。
 セメントの国内需要は1990年度の8628万6000トンをピークに縮小傾向が続いている。16年度の実績は前年度比2・1%減の4177万7000トンとピーク時の半分程度に減少した。

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