論説・コラム

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回転窓/光触媒と駆け出し記者  [2017年11月1日1面]

 今年の文化勲章の親授式が3日に皇居で行われる。先日発表された受章者の中に藤嶋昭東京理科大学長の名を見つけ、駆け出し記者時代の思い出が頭に浮かんだ▼酸化チタンを水に浸して紫外光を当てると水が水素と酸素に分解される光触媒反応。「本多-藤嶋効果」とも呼ばれるこの現象は東京大学の大学院生だった藤嶋氏が1967年に発見した。今では防汚や空気浄化、殺菌など多くの分野で応用が進む▼光触媒反応を初めて取材したのは二十数年前。東大本郷キャンパスにあった藤嶋氏の研究室を訪ねた。まったく不案内ながら興味だけはあった新米記者の的外れな質問にも、懇切丁寧に答えてくださった。今思えば、学生に教えるような気持ちでおられたのかもしれない▼子どもの「理科離れ」が言われるようになって久しい。日本のものづくりと経済発展を支えてきた技術力の先行きを懸念する声もしばしば聞く▼科学の第一線で活躍されている方の中には、子どもの興味をかき立てようとさまざまな活動をされる方がいる。藤嶋氏もそこに力を注いでこられた。光触媒研究とともに、その功績にも敬意を表したい。

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