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熊谷組/トンネルグラウチング可視化システム開発/3Dモデルで効果的に湧水対策  [2017年11月8日3面]

3Dルジオンマップの表示例

 熊谷組は7日、トンネル建設工事に伴う湧水対策として実施するグラウチングを3次元(3D)モデルで可視化するシステムを開発したと発表した。地質の特徴と併せてグラウチング状況を一目で把握でき、的確な施工・管理につながる。各種データをひも付けすることで、完成後の維持管理にも利用できるという。
 同システムは、鹿児島県発注の「北薩横断道路北薩トンネル(仮称)」で実施した湧水の減水対策工で得た施工データを基に開発した。ソフトウエア開発の五大開発(金沢市、石川通代表取締役、小田兼雄代表取締役)の3D地盤モデル作成システム「MakeJiban」を用いる。
 北薩トンネルの施工実績から効果的なグラウチング孔のパターン設定が自動で可能。グラウチングの効果は、透水性を表す3Dルジオンマップで数値ごとに色分けし、最小単位のエレメントごとに判定できる。
 注入日報など帳票類やボーリング写真などデータを一元管理し、任意の帳票を3D画面から指定して表示・出力できる。地震後の湧水の増加や覆工の不具合の原因判定など、将来の維持管理にも役立つ。
 今後は、プレグラウチングの評価手法を確立するとともに、ダムや地盤改良など他工種に適用を拡大し、CIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)や建設現場の生産性向上策i-Constructionとの連動を進める。
 トンネルの減水対策工は、トンネルの延長方向と上下左右360度の円周方向にグラウチングを行うため、立体的な注入状況の把握と解析が必要となる。2次元の図面やデータによる従来の施工・管理方法は、未改良箇所の追加孔の決定や改良状況の把握に時間がかかり、効率化が課題になっていた。

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