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三井住建道路/遮熱性舗装の剥がれ対策で新工法開発/粘着力強化、塗布だけで性能回復  [2017年11月13日3面]

新宿区内での試験施工の状況。左車線上側が遮熱材施工後

 三井住建道路は10日、遮熱材が剥がれた遮熱性舗装の性能を回復させる新たな工法を開発したと発表した。遮熱材の材料の配合割合を変え、粘着力を増強。遮熱材が剥がれた箇所に新たな遮熱材を塗布するだけで、効果を発揮する。舗装版の打ち換えが必要なくなるため、工程短縮とコスト削減が図れる。今後、低温期の性能を評価し、来春にも実用化する。
 都市部のヒートアイランド策などに用いられる遮熱性舗装は、路面に遮熱材を塗布することで日射による入射エネルギーを反射して舗装体の温度上昇を抑制するが、交通量の多い道路では摩耗によって遮熱材が剥がれ、効果を失う。
 遮熱材が剥がれた場合、既存の遮熱材が残っていると新たな遮熱材は路面に接着しないため、現在は、舗装版を撤去して新たに打ち換えるオーバーレイ工を施し、新たな路面にして遮熱材を塗布している。
 新たに開発した遮熱材は、材料の配合を変えて粘着性を高め、古い遮熱材が残った状態でも新しい遮熱材を塗布できるようにした。路面の切削、舗装が必要ないため工程とコストが縮減され、部分的な施工も可能になる。設計単価で比較するとコストは約45%削減される。
 今年4月に東京都新宿区が管轄する区道で試験施工を実施し、性能の検証を行っている。6カ月が経過しても遮熱材の剥がれは見られず、従来工法と同じ耐久性が確認された。
 同社は、現時点でも「実用化は可能」としているが、気温差による影響を検証するため検証を継続。冬場の性能維持が確認されれば来春にも実用化する考えだ。

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