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ピーエス三菱、東京製綱/PCa壁高欄の開発推進/衝突試験で性能確認  [2017年11月15日3面]

実物大の試験体による衝突性能試験=14日午後、静岡県富士市で

 ピーエス三菱が、東京製綱と共同でプレキャスト(PCa)壁高欄の開発を進めている。実物大の試験体を用いた衝突性能試験によって構造性能の確認を進めており、月内に耐荷重に関する一連の性能試験が完了する見通し。今後は破損した試験体を用いて補修方法などを検証。これまでの開発成果を取りまとめ、来年度以降に実工事への提案活動を本格展開する方針だ。
 高速道路のリニューアルプロジェクト(大規模更新・修繕事業)が本格化する中、関連工事量が急増して施工の効率化が求められている。床版取り換え工事の際に道路両端に設置される壁高欄の施工についても工程の簡略化や工期短縮が課題となっている。
 開発中のPCa壁高欄は、設計荷重(衝突・風荷重)によって発生する曲げモーメントを非腐食性部材の炭素繊維ケーブル(直径12~17ミリ)が引っ張り材として負担し、せん断力を鉛直・水平方向のコンクリートせん断キーが負担する構造を採用。鉄筋の5倍程度の強度を持つ同ケーブルを500ミリ間隔で配置する。
 作業フローは、工場でPCaPC床版の両端に壁高欄の地覆部を先行して設ける。地覆部が一体化した床版を現場に運搬・架設後、間詰め床版・地覆を施工し、樹脂モルタルを水平接合部に塗布。続いてPCa壁高欄(RC製)を設置して炭素繊維ケーブルの挿入孔と鉛直接合部に無収縮モルタルを充てんし、施工が完了する。1日当たりの施工延長は50メートル程度を見込む。
 実物大の試験体を用いた衝突性能試験は日本建設機械施工協会の施工技術総合研究所(静岡県富士市)で実施中。14日はPCa壁高欄の部材中央部の衝突試験を行い、荷重性能などを確認した。月内に行う端部の衝突試験により、一連の荷重関係の性能確認が完了する。
 ピーエス三菱技術本部の大山博明技術部長は「急速施工と高耐久化を目指すPCa壁高欄は、工程や条件が厳しい現場で有効な技術の一つ。高速道路のリニューアルプロジェクトなどで積極的に提案していきたい」と話している。

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