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熊谷組/木造建築の3時間耐火にめど/試験体で性能確認、中大規模に照準  [2017年11月20日1面]

民間耐火炉試験で柱芯の表面が炭化していないことを確認

 熊谷組は17日、中・大規模の木造建築を念頭に、3時間耐火構造の基礎実験を行い、基本性能を確認したと発表した。仕上げ材と芯材(集成材)との間にある燃焼を停止させる層(燃え止まり層)に石こうボードと断熱耐火パネルを積層する方法を考案。一般に使用されている石こうボードだけの積層に比べ、燃え止まり層を薄くすることに成功した。柱の断面を小さくでき、建設コストの低減や利用可能な床面積の拡大につながる。
 性能確認は、民間耐火炉試験で行った。1時間耐火試験で3層(厚さ37・5ミリ)、3時間耐火試験で6層(同75ミリ)の燃え止まり層により、柱芯の表面温度を一般的に炭化しないとされる250度未満にすることができた。試験後の断面確認でも柱芯の表面が炭化していないことを確認した。
 石こうボードと断熱耐火パネルの積層方式は、柱のほか、木質材の梁、壁、床の耐火仕様としても利用できるという。まずは、柱の1時間耐火での国土交通大臣認定取得に向け、公的機関による試験を実施。その後、梁、壁、床の大臣認定取得も目指す。
 耐火とともに、木造でネックとなる遮音性能を高める技術開発も進める。RC造共同住宅で実績を重ねている技術を応用し、共同住宅のCLT(直交集成板)壁として高い遮音性能を持つ「CLT遮音壁」、共同住宅のCLT床として乾式工法による重量床衝撃音などの対策を講じた「CLT遮音床(CLT床+遮音2重床)」の開発も検討する。
 木材の利用促進は国の政策としても位置付けられ、住宅以外にも幅広く木造化のニーズが高まっている。同社は9日に、住友林業との業務・資本提携を発表しており、木造建築市場の開拓を加速させている。

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