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三井住友建設/スマホ使いPC橋の計測・管理を省力化/専用アプリで機器を自動制御  [2017年11月22日3面]

夏井高架橋での適用状況

 三井住友建設は21日、プレストレストコンクリート(PC)橋の建設現場で行う計測・管理業務を省力化するシステム「SMC-Oneナビ」を開発したと発表した。スマートフォンと自動追尾機能付き測量機器を使い、計測から調書作成までを職員1人で簡単にできるようにした。国土交通省東北地方整備局発注の「国道45号夏井高架橋工事」(岩手県久慈市)と内閣府沖縄総合事務局発注の「平成27年度牧港高架橋上部工(P4~P6)工事」(沖縄県浦添市)に適用した。
 張り出し架設工法によるPC橋の施工では、1ブロック3~4メートルの橋体架設を通常10日程度の短いサイクルで繰り返し行う。その間に現場の担当職員は、型枠位置や鉄筋・PC鋼材の配置、出来形などの多岐にわたる項目を計測して管理する。例えば、各張り出しブロックでの型枠セット時には、水準測量機器(レベル)や角度測量機器(トランシット)を使って型枠の高さや平面位置を逐次確認しながら位置調整するため、計測作業には複数の現場職員が必要になる。
 SMC-Oneナビは、自社開発したスマートフォンの専用アプリで自動追尾機能付き測量機器を自動制御する。計測から調書作成までが簡単にできる。専用アプリでは、あらかじめ読み込んだ設計値の3次元座標データを基に、対象となる計測点を測量機器が自動的に視準し、瞬時かつリアルタイムにスマホの画面に設計値と計測値の差分を表示する。
 取得した計測データは無線でクラウド上に保存され、自社開発した専用ソフトで簡単に調書データを出力できる。一連の作業はすべてデジタルデータで管理するため、計測値の読み違いや記録ミスといったヒューマンエラーの防止にもつながる。これまで複数人で行っていた繰り返しの作業が一人で確実にできるようになり、大幅な省人化が図られる。
 今後は、型枠位置の計測に限らず、PC鋼材の配置や橋面高さなどの施工管理にも幅広く適用していく予定。さらに業務のさらなる効率化と橋梁建設の品質向上を目指し、自社開発の「橋梁3次元モデル作成システム(SMC-modeler)」との連動などシステム改良を行い、積極的に活用していく方針だ。

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