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大成建設/音源探査システム開発/異音発生箇所を高精度に測定・可視化  [2017年11月27日3面]

「TSounds-Radar」の構成

 大成建設は24日、竣工後の建築物で突発的に起きる異音の発生箇所(音源)を高精度に特定・可視化する音源探査システムを開発したと発表した。複数のマイクロホンを配したマイクロホンフレームと全天球カメラを使い、1カ所で全方位の異音の音源を高精度に特定。撮影画像と組み合わせて可視化する。装置の設置から解析まで従来は3~5人で行っていた音源探査作業を1人で実施できる。
 竣工後の建築物では、気温変化や風などの自然現象、熱による建築部材の収縮などさまざまな原因により、設計段階では予期できなかった異音が発生することがある。異音の低減には、音源を特定して対策を講じる必要があるが、従来は複数の測定点で音と振動の探査を繰り返し、測定範囲を狭めながら音源を特定していた。
 今回開発した「TSounds-Radar」は、らせん状のフレームに配置したマイクロホンで全方位の音を1カ所に集約し、音源を特定する。音源の特定には、マイクロホンで拾った音の信号や音波の振幅、位相情報から音源を推定するMUSIC(Multiple Signal Classification)法を活用。音源同士に約30センチの間隔があれば、10メートル先の二つの音源を聞き分けることができるほどの精度があり、高い精度で音源の位置を特定できる。
 マイクロホンフレームは、音が聞こえる範囲であれば、場所を選ばずに設置することが可能。最大16個のマイクを配置でき、探査範囲や音源の方向に応じて設置する高さやフレームの傾きを任意に調整できる。発生音をパソコンとバックアップ用レコーダーに同時録音することで、1度の発生音だけで音源を特定できるため、迅速に効率的な対策を立案できる。
 同システムを適用したカーテンウオールの方立てでの異音計測では、通常は足場や振動計測器の設置、計測結果の解析など3~5人を要する作業が1人ででき、作業時間は50%、作業コストは30%それぞれ削減できたという。
 発生頻度が低い異音にも対応できるよう、1週間程度の連続計測もできる。装置を設置するだけで、長時間計測できるため、計測時間が長くなるほどコスト削減効果は大きくなる。
 今後は、竣工後の自社設計・施工物件の品質管理に積極的に活用していく。

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