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太平洋セメント/東南アジアに貯蔵・供給拠点増設/ターミナル2~3カ所新設検討  [2017年11月27日3面]

 太平洋セメントは、東南アジアのセメント供給体制を強化する。サイロや出荷設備などで構成する「ターミナル」を2~3カ所増設し、旺盛な需要に応える。同社の福田修二社長が22日、日刊建設工業新聞の取材で明らかにした。日本などの工場からセメントを受け入れる貯蔵・供給拠点を増やし、収益性を高める。福田社長は「(東南アジアに)ターミナルを増やすことが将来の成長への布石になる。来年度までに増設する」としている。
 人口減少と少子高齢化が進む国内市場は長期的には縮小すると予想される中、成長を続ける東南アジア地域の貯蔵・供給体制を拡充し、経営基盤を固める。
 福田社長は「国内の需要が減ったから余剰品を東南アジアに輸出するという発想ではない。日本製品の品質は海外で高く評価されており、それに応えていくことが持続的な成長につながる」と強調。さらに「サイロは新たに工場を建設するよりも短期間に低コストで設置でき、効果がある」とターミナル増設の意義を説いた。
 同社は一昨年、米カリフォルニア州のセメント工場を約520億円で買い取り、現在、約70億円かけてセメントミルの設置を進めている。一方、サイロ設置の投資額は数十億円程度と、工場建設のほぼ10分の1に抑えられる。
 候補地や設置規模は検討中だが、セメント全量を輸入に頼るシンガポールなどが候補となる可能性もある。福田社長は「当社の主戦場である環太平洋地域に工場とサイロをバランス良く配置し、ビジネスを展開できるようにする」と述べた。
 同社はアジア地域では香港やシンガポール、ベトナムなど複数の国にサイロを置いている。現地企業とセメント輸入ターミナル事業を展開中のシンガポールでは、一昨年に容量2・4万トン規模のサイロを増設。合計7・4万トンを貯蔵・出荷する体制を整えた。

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