論説・コラム

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回転窓/発展の原動力どこまで  [2017年11月30日1面]

 多くの交通インフラが老朽化し、大規模な改良事業が各地で活発化している。新設時とは異なり、供用中の施設の改良・更新の工事にはさまざまな制約が掛かり、施工の難度は増す。周囲への影響も大きくなるケースが少なくない▼利用者にとっては、工事に伴う道路渋滞や駅ホームの混雑などで目的地への移動時間が余計にかかることも。安全・安心、快適・便利に使い続けるには不可欠な工事だと頭では分かっていても、普段通りにいかないとついストレスを感じてしまう▼より良いサービスを一度経験してしまうと、その水準を下回るサービスでは満足できなくなるのが人のさが。パソコンやスマホ・携帯電話などがなかった時代に戻り、記者として今と同じように仕事をする自信は残念ながら持てない▼高水準のサービスを続けるにはコストもかかる。取材先の行政機関の担当者は「人口減少・超高齢化社会で税収増が見込めない中、国民や企業の負担を増やすか、サービスの質や量を落とすか選択を迫られる」と話す▼便利さや豊かさへの欲求は社会・経済発展の原動力でもある。どこで折り合いをつけるかが難しい。

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