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戸田建設ら/新開発の山岳トンネル補助工法を初適用/削孔水使わず鉄矢木を機械打設  [2017年12月6日3面]

鉄矢木の打設状況

 戸田建設は5日、古河ロックドリル(東京都中央区、三村清仁社長)と共同開発したトンネル補助工法「フォアプレート工法」を施工中の道路トンネルに初適用したと発表した。ドリルジャンボの削孔機構部(ガイドセル)に特殊な改良を加えた鉄矢木打撃装置を用い、削孔水を使わずに天端斜め前方に鉄矢木を打設する。軟弱地山の天端安定対策で一般的なボルトなどを斜め前方に打設する充てん式フォアポーリング工法の約半分の時間で施工できたという。
 フォアプレート工法では、従来は人力で打設していた鉄矢木を汎用ドリルジャンボで機械的に打設できるようにした。作業員が切羽前面で作業する必要がなくなり、安全性が向上。モルタルなどの定着材も不要のため、施工サイクルが短縮され、打設完了と同時に天端を安定させる効果も発揮する。あらかじめ削孔することなく鉄矢木を直接地山に挿入するため、水が不要なのも特徴だ。
 施工中の2車線道路トンネルに適用した。鉄矢木をガイドセルにセットしてから、位置決め、打設、移動までにかかる時間は1本約3分。全21本では準備と片付けを含め施工時間は73分となり、充てん式フォアポーリング工法で試算した136分から大幅に短縮でき、工費も安く抑えられたという。
 今回の実施工の成果を踏まえ、打撃装置に改良を加えて安全性と施工性を一段と高める。トンネル工事で施工機会の多い坑口部や小土かぶり部など軟弱な地山や強風化花こう岩などの地山条件で積極的に採用を提案していく。
 充てん式フォアポーリング工法は、削孔水を使用するため、砂質土など軟弱地盤の場合、天端斜め前方の地山をさらに緩める恐れがあることや削孔時に孔壁が崩れ、モルタルの充てん不足が生じたり、ボルトの挿入が困難になったりする点が課題とされる。

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