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ダイダン/IoT活用のビル自動空調制御システムが試験稼働/完全クラウド化実現へ  [2017年12月20日3面]

 ダイダンが、IoT(モノのインターネット)を駆使したビル空調の自動制御システムの開発を進めている。通常はビル内に設置される制御機器「PLC」をはじめ、空調制御に必要な機能をすべてクラウド上に設ける。ビル内の制御に関わる通信を無線化し、遠隔地から即座にプログラムを更新できるようにするほか、運転状態の確認や設定内容の変更をスマートフォンやタブレットのアプリから簡単に行うことを可能にする。
 埼玉県三芳町にある同社技術研究所の新研究棟3階に新システムを導入し、19日に試験稼働を始めた。既存の自動制御盤の制御機器を撤去し、クラウド上で直接制御するように変更。空調設備機器や温度センサーなどをIoT化した。クラウド上でスケジュールを管理するグループウエアとも連携するようにした。
 試験稼働の成果を踏まえ、システムの信頼性や使い勝手をさらに向上させるとともに、照明や水道衛生設備などビル制御全般に同様の仕組みを構築し、19年度の市場投入を目指す。当面はオフィスビルをターゲットに据え、新築・改修両方ともに対応していく。
 技術研究所の開発担当者は、「ビルメンテナンスの利便性・効率性が格段に向上する。複数のビルの制御システムを一つに集約して管理することも可能だ。自動制御システムの運用コストの低減が図れるほか、従来施工する必要があった制御のための配線や機器が不要となるため、省資源・省施工につながる」とメリットを話す。
 同社は、IoTを活用したスマートビル制御システムの開発を電通国際情報サービスと共同で進めており、5月にはIoTセンサーとクラウドを活用してビルの照明・空調を最適化するシステムの実証実験を行っている。
 今回開発したシステムは、PLC自体をクラウド化するという新たな試みに加え、稼働中のビル制御システムに適用することで、より実用レベルに近い構成を実現した。
 PLCを活用した制御システムは、部屋の用途や要求が変わるたびに制御プログラムを書き換えたり、配線を変更したりするなどの必要があり、従来の仕組みではその都度、エンジニアが現地に出向き、調整を行っていた。

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