論説・コラム

このエントリーをはてなブックマークに追加 文字サイズ 

回転窓/来年は言動一致の年に  [2017年12月27日1面]

 普段使っている話し言葉で書かれた文章を「言文一致体」と教わったのは30年以上前の中学生の頃。最初の言文一致小説は二葉亭四迷の『浮雲』と習ったと記憶している▼ところが最近は、明治期に活躍した落語家三遊亭円朝の寄席での口演を収録した速記本が最初とする見方がある。歴史の教科書に載っていた足利尊氏や武田信玄の肖像画が実は別の人物との研究もあり、教科書の内容を見直す動きが出ている▼常識とされてきた事象も疑ってかかる必要があると改めて認識させられる話だが、こちらの問題はちょっといただけない。日本を代表する有名企業の製品や素材を巡ってデータ改ざんが相次ぎ発覚。「品質は確か」という日本製品に対する常識が疑わしくなっている▼世界で戦う日本企業は、中国や韓国などの企業に価格競争では太刀打ちできない。高品質の製品やサービスで勝ち残りを目指すしかない。落語家の五代目柳家小さんは弟子に「心邪(よこしま)なる者は噺(はなし)家になるな」と説いたそうだ。企業や技術者もそういう心持ちであってほしい▼安全・安心、高品質。日本企業も来年こそは言動一致の年にしてもらいたい。

この記事へコメント

メールアドレスが公開されることはありません。

建設業で本当にあった59話の心温まる物語
およそ500万人が働く建設業界。それぞれ...続きを読む
作業現場が危ない?!熱中症予防・対策マニュアル
熱中症は、早期の対処で重症化を防げる疾患...続きを読む
中小企業の事業性を向上させる税理士の経営支援
身近な専門家である税理士の支援を受け、中...続きを読む
DVD 道路工事の労働災害・公衆災害
安全教育用DVD「つくる!安全現場の一年...続きを読む
国際標準型アセットマネジメントの方法
インフラ資産のアセットマネジメント全体の...続きを読む