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竹中工務店/「共創空間」で働き方改革実践/大阪本店ビルのリニューアル完了  [2018年2月7日3面]

社内コミュニケーションを誘発する「イノベーションコア・閃」

 竹中工務店が大阪本店のある御堂ビル(大阪市中央区本町)で「共創空間」の拡大などを狙いに進めていたリニューアルが完了した。仕事に応じて執務場所を選択するワークスタイル「ABW(アクティビティー・ベースド・ワーキング)」を導入。併せて、紙ストック資料の約60%を廃棄・電子化によって削減するとともに、書庫と個人執務机が占めていた面積を約30%ダウンサイジングした。
 これらにより大阪本店の「共創空間」は従来の11%から32%へと大幅に拡大。社内情報を積極的に共有化・見える化するスペースを広げたことにより、同社では情報共有のスピードアップと、生産性向上による働き方改革の促進に期待している。
 御堂ビルは地下4階地上9階建て延べ4万4592平方メートル。1965年に完成した。
 同社が専門チームを設けて「御堂ビルイノベーションスペース整備プロジェクト」を開始したのは14年。翌15年には社内コミュニケーションを誘発する「イノベーションコア・閃(ひらめき)」と、社外企業とのオープンイノベーションを促進する「T’s イノベーションサロン」を設置した。同9月からは従業員一人一人の「魅力ある働き方」の実現に向けた参画型の議論を開始。御堂ビルを「建築プロ集団が能力をさらに発揮するためのワークプレイス」と位置付けたリニューアルに着手、17年12月に工事が完了した。
 同プロジェクトでは社内情報を積極的に共有化・見える化するスペース「共創空間」を拡充。個人執務エリア近くの共創空間には、大型モニターでウェブ会議が行える「ファミレスシート」や、プロジェクトごとの協業を可能にする「プロジェクトテーブル」、1人集中して仕事に取り組める「集中ブース」などを配置した。
 個人執務机は小規模な会議も行いやすい4人単位で配置。営業部門マネージャーは円形デスクに一同に配し、日常的なコミュニケーションを促すようにした。業務効率を考慮し連携の頻度が多い部門同士は隣接配置し、内部階段「閃き階段」も設置した。
 さらに原寸大投影が可能なBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)スタジオを設置し、社内設計部門と生産部門との協業や、顧客・協力企業との協業を支援する。
 今後、新しい執務空間を同社社員が実際に利用し改修効果を検証、改善を重ねる。検証結果を同社の働き方改革につなげるとともに、顧客案件の課題解決にも役立てる方針。大阪本店に続いて、東京本店をはじめ全国の拠点施設でも同様の取り組み・改修工事を進め、20年をめどに完了させる予定だ。

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