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コベルコ建機、広島大学/学内に共同研究拠点開設/AIなど先端技術を建機に実装へ  [2018年4月13日3面]

両者は16年に包括的研究協定を締結した(楢木一秀コベルコ建機社長〈右〉と越智光夫広島大学長)

 コベルコ建機と広島大学は、人工知能(AI)やICT(情報通信技術)など先端技術を建設機械に実装する共同研究を加速する。同大に1日付で研究拠点「コベルコ建機夢源力共創研究所」を新設した。両者の知見や人的資源、研究設備を融合させ、技術革新の速度と質を上げる。先端技術でクレーンや油圧ショベルなどコベルコ製品の性能を高め、他社との差別化を図る。18日に同大で開所式を開き、研究体制や研究方針などを明らかにする。
 建機産業では操縦者の不足と高齢化、操作・運転技術の継承が大きな課題となっている。こうした中、同社は2007年に広島大工学研究科と共同研究に着手。15年7月からはさらに一歩進んだ「コベルコ建機次世代先端技術共同研究講座」を立ち上げ、複数のテーマを連動させながら研究成果を製品に実装させる研究を行っている。
 16年6月には、先端研究を共同で進めるための包括的研究協力協定を交わした。今回、大学に研究所を立ち上げ、研究をより効率的に進める体制を整えた。
 新たな研究所は、広島大が本年度に創設した「民間企業等外部機関の研究所制度」に基づく第一号案件として開設。同制度は、民間企業・団体などとの共同研究組織を設け、産学連携の研究体制を拡充することで、新たな価値創造と人材育成を図る。
 現場の生産性向上を急ぐ機運が国内の現場に広がる中、コベルコ建機は、ICT対応建機を積極的に市場投入するため、体制づくりを急いでいる。広島大との研究体制を構築することに加え、昨年4月には、香川県三木町にICT施工を体験できる施設「ホルナビ・ジョブサイト高松」を開設した。
 体験施設では、掘削作業時に音声と画像で操作を指示する「ホルナビ」に対応した油圧ショベル「SK200-9」の施工体験を実施。施設では3次元(3D)測量や3D設計データ作成などの作業も習得できる。
 ICTでクレーンの性能を高める産学連携の事例では今春、タダノと京都大学がクレーンや高所作業車などの自動運転を実現する共同研究を開始。3月に包括連携契約を締結し、無人で動く遠隔稼働式クレーンや高所作業車の開発に着手した。

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