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鹿島/LNGタンク防液堤をPCa化/国内初、全体工期10カ月短縮可能に  [2018年5月11日3面]

ピー・スリー・ウォールを使ったLNGPC地上式タンクの施工イメージ

 鹿島は10日、液化天然ガス(LNG)を貯蔵する地上式プレストレスト・コンクリート(PC)タンクの建設工事で、防液堤構築に使用するプレキャスト(PCa)部材「ピー・スリー・ウォール」を開発したと発表した。工場で製作するため、現場の天候に左右されず安定した品質が確保できる。場所打ちコンクリートに比べ、防液堤の工期を約4カ月短縮できる。
 IHIと共同受注した「日立LNG基地II期LNG貯槽建設他工事」に適用する。同工事は東京ガスが茨城県日立市にLNGの受け入れ基地を整備するプロジェクトの一環。工期は4月~21年6月。タンクは1基(容量23万キロリットル)で国内最大規模となる。LNGPCタンクの防液堤にPCa工法を適用するのは国内初という。
 地上式のLNGPCタンクは、機械工事担当のメーカーが施工する内側の鋼製部分と、土木工事担当の建設会社が施工する外側のコンクリート部分(基礎版・PC防液堤)で構成。PC防液堤はこれまで場所打ちコンクリートで構築していた。ピー・スリー・ウォールを使ってPCa化しタンク全体の工期を短縮する。
 大規模タンクを構築する場合、ピー・スリー・ウォールは高さ2・4メートル×幅6・3メートル×奥行き0・7メートルのPCaコンクリートパネルに、型枠用の打設用ライナーをあらかじめ装着する。ピー・スリー・ウォール円周方向の目地にコンクリートを打設、鉛直方向の目地に充てん材を注入し一体化する。
 打設・注入時に型枠となる打設用ライナーは事前に装着しているため、タンク内部での型枠設置作業などが不要になる。土木工事と機械工事の作業が完全に分離でき、作業の集中が解消される。タンク建設の全体工期は通常の約40カ月から約30カ月に短縮できる。
 鹿島は、地上式タンクの防液堤構築にピー・スリー・ウォールを使った工法を積極的に提案していくとともに、タンク以外の幅広い構造物にも展開していく方針だ。

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