論説・コラム

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回転窓/伝統的な涼の取り方に学ぶ  [2018年5月14日1面]

 4月下旬までの暑さがうそのように思えた先週の肌寒さだった。季節外れの寒の戻りに慌てて冬服を取り出した方も多かったことだろう▼気象庁が先日発表した3カ月予報によると、5~7月の平均気温は全国的に高いという。安定しない天気が続いているが、暦の上では立夏を過ぎ、今年も暑い季節がやってくる。だいぶ気が早いと分かりつつも、わが家では先日の大型連休中に風鈴を軒先につり下げた▼冷房などない時代に湿気の多い暑い夏を過ごすため、日本人は風鈴の音色で風をイメージし、気温の変化がなくても涼しさを感じてきた。自然と共生し対話をしながら暮らしてきた日本人特有の感性で、実際に涼しげな音色を聞くと体感温度が下がるともいわれる▼梅雨時を含めたこれからの季節は熱中症にかかる危険と背中合わせ。油断せずさまざまな対策を講じて防止に努めることが必要だ▼夏の暑い盛りに働く人たちが休憩する場所に風鈴を下げる建設現場も珍しくない。風鈴をはじめ打ち水やすだれなど、暑い夏を快適に過ごす工夫や知恵が多彩な日本。伝統的な夏の暮らし方や涼の取り方から学ぶことも多い。

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