論説・コラム

回転窓/いつでも原点は「品質確保」 [2018年7月6日1面]

 改正公共工事品質確保促進法が来年6月で施行から5年を迎える。自民党の議員連盟は来年の通常国会で見直す方針を打ち出した。建設業法、公共工事入札契約適正化法と合わせた「担い手3法」改正へ今後議論が本格化する▼2005年4月施行の最初の法律は、公共工事の品質を確保する重要性を法律として世の中に初めて訴える役割を果たした▼続く改正法は公共工事の品質を将来にわたって確保することをうたい、施工者が「適正な利...続きを読む

回転窓/一流に求められる素養 [2018年7月5日1面]

 15年のラグビーワールドカップ(W杯)などで活躍した五郎丸歩選手の講演を聞いた。「どれだけ人間力を高めるかが人生の目標」。まっすぐな表情で、そう話していた。以前は勝つことがすべてと思っていたそうだ▼価値観を変えたきっかけは、フランスのプロリーグでともにプレーした一流選手の姿。「一流と呼ばれる選手ほど回りに気配りができ、自然と引きつけられる」。勝つのはもちろん重要だが、それは人間力を高めるための手...続きを読む

回転窓/一生に一度のディナーショー [2018年7月4日1面]

 一生に一度やってみたいことは-。雑誌の取材でこう聞かれた写真家・藤原新也さんの答えがいい。日本野鳥の会が発行するフリーマガジン『Toriino〔トリーノ〕』(Vol.46)のエッセーに書いている▼自分が幸福を感じるのは人と交わっているときで、そこに会話だけでなくおいしい食べ物や歌が介在していたらさらに楽しい。突然の質問にそう思った藤原さんの返答は「ディナーショー」であった▼確かに食事は会話を弾ま...続きを読む

回転窓/万全の準備が最良の結果を生む [2018年7月3日1面]

 先週金曜日に梅雨明けした関東甲信地方は連日、うだるような暑さに見舞われている。気象庁が1951年に統計を取り始めてから最も早く、6月中に梅雨明けしたのは初めてという▼アスファルトの照り返しや空調の排熱などもあり、東京などの都心部では気温以上に暑さを感じる。夏本番はこれからだというのに、体にまとわりつくような熱気に早くもうんざりしている人も多いのでは▼夏の到来とともに多くなるのが熱中症の被害。今年...続きを読む

回転窓/地域も身近も防災強化 [2018年7月2日1面]

 炊きだしの訓練で作った3000人分のカレーを参加した住民、民間企業や公共機関の関係者と一緒に食べる。薬を清涼飲料水で飲むと体内でどうなるか子供たちに教えて水の常備を促す。倒壊した家屋から人を助け出す方法を解説する▼いずれも北海道帯広市に本社を置く宮坂建設工業(宮坂寿文社長)が「地域防災訓練」や「親子防災教室」で行っている取り組みだ。先週内閣府で開かれた防災推進協議会の総会で、災害への備えや被害の...続きを読む

回転窓/今こそもう一段の取り組みを [2018年6月29日1面]

 企業努力だけではどうにもならない-。政府の働き方改革関連法案にある時間外労働の上限規制に対して建設コンサルタント業界から聞こえてくる、嘆きにも似た感想だ▼サービス業に分類される建設コンサルタントは法律施行後、上限規制が即時適用になる業種。法案での時間外労働の上限規制は1カ月当たり原則45時間。これに対して建設コンサルタンツ協会(建コン協)が会員に行った調査で明らかになった時間外労働は平均62時間...続きを読む

回転窓/世界遺産に新たな役割 [2018年6月28日1面]

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会が今週、中東バーレーンで開幕した。日本からは、諮問機関の勧告を受けた「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界文化遺産への登録が決まる見通しだ▼地域で脈々と受け継がれてきた歴史・文化はさまざまな魅力を持つ。文化遺産登録によって歴史的な遺産の観光資源としてのブランド力は高まる。脚光を浴びることで遺産の価値が再認識され、次代に引き継ぐための保全活...続きを読む

シリーズ・国のかたちを考える/東京工業大学環境・社会理工学院准教授・真田純子氏 [2018年6月27日1面]

 ◇農村の景観・環境を戦略的に守る
 美しい景観を残したいと思う人は多い。だが、そこに生活していない外から来た専門家が「計画をつくって残しましょう」と言うだけでは無責任であり、その地域の生活を理解した上での取り組みが求められる。伝統的な石積みなどで構成される農村景観にも同じことが言える。
 欧州連合(EU)では、共通農業政策で持続可能な農法や農村開発を進めている。農村の文化や暮らし、環境を守っ...続きを読む

回転窓/韓国の週52時間制で混乱 [2018年6月27日1面]

 韓国で実施される新しい労働時間短縮政策が、同国内の建設業界や建築設計界に混乱を招いているようだ▼経済協力開発機構(OECD)加盟国の中でも労働時間の長さで上位にランクされる韓国。そうした労働事情の改善策として、韓国国会は今年2月、1週間の上限労働時間を68時間から52時間に引き下げる法案を可決した。7月から300人以上を雇用する企業と公共機関に適用される▼労働時間が大幅に短縮されることで、建設業...続きを読む

回転窓/マーケティングと広報活動 [2018年6月26日1面]

 建設業にはマーケティングという概念がない-。先日、取材でシンクタンクの幹部に話を聞く機会があり、建設業の在り方を考えさせられた▼その方は「国が公共投資をけん引し業界を守ってきた」ことが、マーケティングが定着していない理由だと指摘。「これからはそうした姿勢では通用しない」と話していた▼20年の五輪閉幕後、建設需要がどうなっていくのか。従来のようにはいかない、緩やかに需要が減っていく。立場によって予...続きを読む

回転窓/誰もが対象の備えを [2018年6月25日1面]

 大阪府北部を中心に最大震度6弱を記録した大地震から1週間がたった。この間も余震が続き、大雨にも見舞われるなど被災者と被災者を支える人々の疲労は計り知れない▼突然の地震に困惑し、正確な情報が知りたいと考えるのは被災地域の住民だけではあるまい。外国人旅行者も同じで、異国の地で遭遇した地震にどれほど動揺したことであろう。その心境は察するに余りある▼気象庁は防災気象情報を集約したポータルサイトの英語版、...続きを読む

回転窓/石田会長が残した言葉の数々 [2018年6月22日1面]

 全国建設室内工事業協会(全室協)の石田信向会長が亡くなった。この春の叙勲で旭日小綬章を受章されたばかり。これまでの業界活動を振り返っていただこうとインタビューをお願いしていたのだが、それもかなわなかった▼昨年6月の全室協の総会で、業界になかなか人材が集まらない現状を「少子高齢化が理由じゃない。待遇が悪いからだ」とストレートに発した言葉が心に残っている。建設産業に若者を迎えるために「4週8休」の実...続きを読む

回転窓/将来展望が描ける環境づくり [2018年6月21日1面]

 人事院が発表した17年度の公務員白書によると、30代の国家公務員の約7割が将来に不安を感じているそうだ。これから国の中枢を担うであろう世代が将来展望を描けずにいる。憂慮するべき事態なのではと思わずにはいられない▼仕事への適性やキャリア形成で具体的なイメージが持てずにいる人ほど、不安を感じる傾向が強いという。業務に忙殺され仕事とプライベートのバランスが保てずにいる状況が、結果的に仕事への意欲を低下...続きを読む

シリーズ・国のかたちを考える2018/東京電力パワーグリッド副社長・岡本浩氏 [2018年6月21日1面]

 ◇インフラ融合で新たな価値創出
 これからの日本に大きなインパクトを与える変革の要因は、人口減少(Depopulation)、脱炭素化(Decarbonization)、分散化(Decentralization)、自由化(Deregulation)、デジタル化(Digitalization)の五つの「D」に整理できる。中でも地域に根差した電力事業には、人口減少や過疎化といった人口動態の変化が非...続きを読む

回転窓/魅力を伝える空間づくり [2018年6月20日1面]

 明治元年から150年を記念し、佐賀県で「肥前さが幕末維新博覧会」が開催されている。先日、そのメインパビリオンである「幕末維新記念館」(佐賀市)を訪れた▼記念館内に設けた展示場の壁一面に映し出される迫力のある映像には、第10代佐賀藩主・鍋島直正や元内閣総理大臣・大隈重信など佐賀が生んだ7人の偉人たちが登場する。近代日本の礎がどのように築かれたのかを「佐賀の七(しち)賢人」の功績からたどることができ...続きを読む
インフラ・ビジネス最前線―ODAの戦略的活用
 途上国や新興国で日本の民間企業が行うイ...続きを読む
建設業で本当にあった59話の心温まる物語
およそ500万人が働く建設業界。それぞれ...続きを読む
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