論説・コラム

回転窓/暴飲暴食にご注意を [2014年12月22日1面]

 「食卓の情景」「むかしの味」「旅でみつけたうまいもの」…。池波正太郎氏の食べ物本を読むと、いつも食欲が湧いてくる▼ラーメンや天ぷら、カレーライス、おでんなどごく平凡な食べ物を取り上げているのだが、読後に同じものを食べたくなる。書かれている店名をひそかに手帳に記し、いつかチャンスがあれば行ってみようと思うのだが、実現したためしはない▼独文学者の池内紀氏は、池波氏の食べ物本を「食通以上に、さりげない...続きを読む

回転窓/無線LAN付き災害対応型自販機 [2014年12月19日1面]

 日本に来た外国人が驚くことの一つに自動販売機の多さがあるそうだ。空港、電車のホーム、沿道など至るところに自販機が並んでいる状況は日本人でも感心することがある▼日本自動販売機工業会の調べによると、国内の自販機の数は509万台(13年末時点)。人口や国土面積を勘案した普及率では日本が世界一という。509万台の半分は飲料用らしいが、最近は扱われる商品も菓子類やパンなど多様化している▼東日本大震災後に注...続きを読む

回転窓/年末の大掃除 [2014年12月18日1面]

 今年も残すところあと2週間。新年を迎えるに当たり、職場や自宅などさまざまな場所の大掃除を行うことが古くから年末の慣習となっている▼1年間のすすや汚れを払い落とし、洗い流す。新たな年神様を迎えるための準備とともに、掃除を通して自らの心を清める意味もあるようだ▼年末に限らず、掃除にかける時間や労力がない人向けに、掃除代行サービスを展開する企業が目立つ。台所や浴室など家の中だけではなく、車やお墓なども...続きを読む

回転窓/創造するプロの意識 [2014年12月17日1面]

 「プロ意識」といった言葉をよく耳にする。「プロ」とは「プロフェッショナル」、つまり「専門家」を意味するが、一般にはどこかその定義も曖昧なままに使われている気がしてならない▼建設会社の本業は「創る」ことで、その担い手は「創る」プロ。だが、長年にわたる公共事業バッシングもあり、建設業のプロたちは自ら「創りたい」とは言いづらい環境にあった。本来は高い意識を持ったプロが堂々と「創りたい」と言えてこそ従来...続きを読む

回転窓/長距離列車のロマン [2014年12月16日1面]

 大陸はさすがにスケールが違うと感じさせられたニュース▼スペインと中国を結んで世界最長区間を走る貨物列車の第1号が、3週間の旅程を終えてスペインのマドリードに到着したと先週、通信社の外電が伝えていた。中国東部の義烏市を11月18日に出発し、カザフスタン、ロシア、フランスなど6カ国を経てスペイン入りした▼その距離、実に1万3000キロ。船便より時間・コストを大幅に削減でき、欧州の鉄道会社が来年前半に...続きを読む

回転窓/南三陸町の復興と政治的空白 [2014年12月15日1面]

 宮城県南三陸町では、旧市街地のかさ上げや高台移転のための土地造成が急ピッチで進んでいる。東日本大震災の津波で町が壊滅するほどの被害を受けただけに、復興の進展が分かりにくかったが、新たなまちづくりが目に見えてきた▼陣頭指揮を執ってきた佐藤仁町長の著書『南三陸町長の3年』(河北新報出版センター)にはこれまでの苦労が。町民の安否確認、食料の確保、集団二次避難先の手配、高台移転用地の取得-。星空を仰ぎ一...続きを読む

復興進む東北-建設関連業の将来どう描く/事業量ある今が変革へのチャンス [2014年12月12日1面]

 東日本大震災からの復興事業が進む東北地方。建設業と同様、建設コンサルタントや測量などの建設関連業も膨大な量の業務をこなしている。改正公共工事品質確保促進法(公共工事品確法)では、調査・設計の品質確保も位置付けられ、同法をはじめとする「担い手3法」が魅力ある産業への転換を後押しするとの期待は高い。事業量がある今のうちに復興後の業界像を描こうという動きが出始めている。
 「復旧・復興を円滑に進める...続きを読む

回転窓/2日後に迫った衆院選 [2014年12月12日1面]

 アベノミクスの是非を問う衆院選が2日後に迫った。安倍晋三首相の解散表明から2週間後の今月2日に公示。師走を駆け抜ける12日間の戦いの結果は…▼2年前の同じ時期に行われた衆院選。直前に起きた山梨県の中央自動車道笹子トンネル天井板崩落事故は、「コンクリートから人へ」を唱え、公共事業費を削減し続けた前政権に「ノー」を突き付けた▼その後誕生した自公政権では、太田昭宏国土交通相が13年を「メンテナンス元年...続きを読む

回転窓/プランクトンのタイムカプセル [2014年12月11日1面]

 北海道沖で捕れるホッケが不漁で、釧路市の動物園が困っているという。1日に約10キロを平らげる大型アシカを筆頭に、飼育する動物の餌として膨大な量が必要なためだ。代替品を探すのも一苦労で、コストがかさんでいる▼不漁が問題になる一方で、特定種の急増に困ることもある。こうした異常事態の一因には、動物プランクトンの変動があるといわれる。動物プランクトンは魚類の大事な餌であり、直接食べられないものでもその排...続きを読む

回転窓/応災力を担う業界 [2014年12月10日1面]

 3年ほど前の冬に車で山中の道路を走っていた時、激しく降る雪でいつ立ち往生してもおかしくない状況に直面したことがある。夜間にどんどん降り積もる雪を見て、言いようのない恐怖感を覚えた▼先週来、各地で大雪による被害が相次いでいる。徳島県内では集落が孤立し、犠牲者も出る大きな被害が発生。今年2月の関東甲信地方を襲った豪雪の被害が記憶に新しいだけに、これからの本格的な冬が気掛かりだ▼日本建設業連合会が来春...続きを読む

回転窓/バリアフリーとおもてなし [2014年12月9日1面]

 数年前、趣味のフットサルの練習中に切れた左ひざの靱帯(じんたい)を再建する手術を受けた。会社を約1カ月休み、復帰後もしばらくの間は松葉づえを突きながらの通勤を余儀なくされ、かなり不自由な思いをした▼思い返すと、最も大変だったのは駅構内の上下移動とトイレ。使っていた地下鉄駅にはエレベーターがなく、エスカレーターも行きたい場所とは反対方向にしかなかった。トイレはどの駅にも洋式がほとんどなく、用を足す...続きを読む

回転窓/声を聞いてみる [2014年12月8日1面]

 職業柄、自分の声をあらためて聞くことがある。取材内容をICレコーダーで録音し、それを後で聞くのだが、質問する自分の声が流れると、がっかりする。覇気がなく、声に張りが感じられないのだ▼作家の吉田修一氏が、文学とは何かと聞かれ「人間の声のことではないかと思うことがある」とある雑誌に書いていた。人間の声は千差万別。話し方にもよるだろうが、同じ話をしても、声の高さや声量などで受け取り方が随分変わる▼例え...続きを読む

回転窓/双方納得の価格とは [2014年12月5日1面]

 学術書を出版する岩波書店は1913年、東京・神田神保町に開いた古書店から出発した。当時の古本屋は価格を明示せず、客との交渉で値段を決めたが、岩波は最初から値段を付けて販売した▼「取引は公正明大にすべきだ」とは創業者・岩波茂雄の言。客の身なりを見て値段を変えるのは商売の道に反するというわけだ。これで客の信頼は得たものの、中には値付けに迷うものもあったらしい▼値段付けに苦労しているのは今の建設業も同...続きを読む

回転窓/生物の「神秘の力」 [2014年12月4日1面]

 住まいの近所にある用水路で最近、カワセミをよく目にする。鮮やかなコバルトブルーの体色で「渓流の宝石」とも呼ばれるカワセミが、コンクリートの擁壁に囲まれて清流とは言いかねる用水路を縄張りにするとは▼かつては町中でも普通に見られたようだが、高度成長期の河川の護岸整備などに伴い生息数が激減。近年は水質改善や環境保全が進み、都市部に再び舞い戻りつつあるという▼水面近くを速く直線的に飛び、えさの小魚や水中...続きを読む

回転窓/人材確保・定着への不文律 [2014年12月3日1面]

 14年に話題となった言葉を選ぶ「2014ユーキャン新語・流行語大賞」の年間大賞に「集団的自衛権」と「ダメよ~ダメダメ」の2語が輝いた。時事用語とお笑いコンビのギャグ。世相をよく表した大賞といえよう▼少し気が早いが、14年の建設業界で最も印象に残った言葉として、小欄では「担い手」を挙げたい。今年の本紙でもこの言葉が使われた記事は、今月1日までに700本を超えている▼改正公共工事品質確保促進法や改正...続きを読む
インフラ・ビジネス最前線―ODAの戦略的活用
 途上国や新興国で日本の民間企業が行うイ...続きを読む
建設業で本当にあった59話の心温まる物語
およそ500万人が働く建設業界。それぞれ...続きを読む
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