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安藤ハザマ/座屈拘束ブレース開発/芯材と拘束材一体化、低コストで耐震性能向上  [2018年6月8日3面]

施工中のMFLPプロロジスパーク川越には226本のAH-BRBを採用している

 安藤ハザマは7日、低コストで建物全体の耐震性能を向上させる新しい座屈拘束ブレースを開発したと発表した。コの字形の鋼材にコンクリートを充てんした一組の拘束材で芯材を挟み込み、溶接して一体化する。日本建築総合試験所から最も構造性能が高いBAランクの建築技術性能証明を取得した。建物の設計用地震力を小さくでき、経済的な設計が可能となる。
 開発したのは「安藤ハザマ座屈拘束ブレース(AH-BRB)」。拘束材で芯材を挟み込むため、拘束材の幅を芯材端部の幅より小さくできる。鋼材は任意の大きさで製作が可能。拘束材の断面を芯材の大きさに合わせて従来より小型な形状にできる。
 芯材の大きさと使用する鋼種の組み合わせにより、ブレース耐力を自由に設定可能。S造や柱RC梁S造、CFT(コンクリート充填鋼管)造の新築に加え、耐震改修にも適用できる。開発に当たっては神奈川大学・岩田衛教授の指導を受けた。
 同社が設計・施工を担当し、埼玉県川越市に建設中の大型物流施設「MFLPプロロジスパーク川越」に初適用した。柱RC梁S造4階建て延べ約13万平方メートルの規模で、226本のAH-BRBを採用している。
 ブレースは建物全体の剛性を高め、地震時の建物の変形を小さく抑える効果がある。通常の鉄骨ブレースは、一定以上の圧縮力を受けると座屈を生じ不安定な挙動を示すが、座屈拘束ブレースは鉄骨ブレースで座屈が生じる大きさ以上の圧縮力を受けても、安定した耐震性能を発揮する。
 自社で製品開発することで、低コストを実現した。物流施設をはじめ、さまざまな建物に積極的に展開していく。同時に、改良を進め、性能向上、適用範囲の拡大、さらなるローコスト化を目指す。

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